自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。
日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。(テキスト/高久 多美男)
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Profile
高久 多美男
(撮影:森 日出夫)
●1959年生まれ
●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立
●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)
●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める
■本は永遠の師匠
19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す
■No Music, No Life
あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食
■生涯、美を求めたい
桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食
■敬愛する歴史上の人物
尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介
■思索の遊び
禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中
■いやなもの
共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教
■その他
日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす