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『Japanist』 創刊予告

2008.12.25

 さまざまな点と点がつながり、ひとつの雑誌が創刊されることになった。

 名前が勇ましい。『Japanist』。文字通り、「日本」の「専門家」。つまり、日本に詳しくなり、日本人としての誇りを持とうよ、というコンセプトである。けっして右翼思想でもなければ、偏狭な国粋主義でもない。

 実は、今年の9月、ある出会いがあった。フリーの出版プロデューサー・鈴木重美氏である。

 会うなり意気投合し、「何か二人で始めたいね」という思いが、この雑誌の最初の細胞分裂であった。

 やがて、ある運動に触発される形で一気に構想が膨らみ、具体的な形にしていく中で、株式会社JLの小島伸浩氏と出会い、核融合が完成したのである。ちなみに、JLは雑誌の流通を主な事業としている会社である。

 さらに、この雑誌の理念に共感してくれた中田宏氏がコーディネーターという形で参画してくれることになった。この結果については、さまざまな憶測がなされるかもしれない。彼のネームバリューを生かそうとしているな、とか、週刊誌で攻撃されている人と関わるのは得策ではないのに、などと。

 ここで明言するが、そういうチマチマした考え方は私の得意な方面ではない。純粋に私たちの理念と中田氏の理念が重なったから、こういう形になったのである。ちなみに、週刊『現代』のおぞましい捏造記事は、まさしく犯罪である。中田氏を憎む輩がガセネタをフリーライターにつかませて書かせ、雑誌の編集者がなんらフィルターを通さずに誌面にしてしまったという、現代のマスコミの病巣が凝縮されたパターンである。もちろん、あんなものを読んで鵜呑みにするような愚かな日本人はわずかしかいないと思うが。

 それはさておき、年内に16ページの予告号を完成させ、フリーペーパーとして正月に配布したいとう小島氏の意向を受けて、超が3つつくくらいハードなスケジュールで仕上げたのが、写真の『Japanist』予告号である。

 この雑誌の理念は、こうなっている。

 

 一 世界八大文明のひとつに数えられる日本文明を探究する。

 二 世界に通用する日本の芸術・生活文化・思想・技術を伝える。

 三 相互尊重の精神を基に、世界のあらゆる文化を認める。

 四 多様な生き方の選択肢を提示する。

 五 さまざまな先進的成功事例を紹介する。

 六 この国の未来像を描き、それに至る道すじを提示する。

 七 日本人としての誇りを醸成する。

 

 上記の理念に沿って、日本探求、新しい国作りの提案、日本の文化、多様な生き方、新しい形の教育の姿など、多角的に切り込む。有名無名を問わず日本の粋と言い切れる人ばかりを選ぶつもりである。

 創刊は2009年4月を目指している。

 今でも『fooga』で忙しいのに、もうひとつ雑誌を作るなんて……、と心配してくれる人もいると思うが、実はこれだけではすまないからおもしろい。他に同時進行しているプロジェクトが複数ある。まったく無謀な話である。

 目下のテーマは、それらをこなしながら、いかにして遊ぶか。

 これこそパワーとセンスが問われるところである。

(081225 第81回)

 

 

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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