人類史上に例がないくらい平和と繁栄の世を享受しているわれわれ日本人。
ここに至るまでには、多くの偉人たちの功績があったことを忘れてはならない。
現代の日本人が顕彰すべき偉人を独自の視点で紹介する。【テキスト/髙久 多樂】
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第18回 昭和天皇
日本の長い歴史上、最大の危機は、ポツダム宣言受諾後からサンフランシスコ講和条約によって主権を回復するまでの約6年間だったということに異論を挟む人はほとんどいないだろう。その6年間の…
第17回 渋沢栄一
会社は私物にあらず2024年度、日本の最高額紙幣の肖像が渋沢栄一になる。聖徳太子や福澤諭吉と比べると、なんとなくありがたみが減る感があるが、「日本資本主義の父」が最高額紙幣の肖像画…
第16回 八田與一
台湾は世界一の親日国家?「世界で最も親日国家は台湾」とはよく聞く言葉だ。親日国家といえば、トルコ、インドネシア、インド、タイ、ブラジル、フィンランド、メキシコ、パラオ諸島、ポーラ…
第15回 岸信介
天を相手にする本稿のタイトルを見て、首をかしげる人も多いだろう。岸信介は人気がない。たしかに権謀術数を用いることもあった。エリート意識もプンプンさせていた。身近にいたら、嫌いになる…
第14回 織田信長
日本史々上、信長ほど日本人離れした人物はいない。なにごとにおいても周りとの調和を重視する日本人独特の情緒は、ほとんど見られない。非情に徹し、合理的な判断と一片のためらいもない実行力…
第12回 山岡鉄舟
広大無辺な人間力浅利又七郎、徳川慶喜、西郷隆盛、清水次郎長、滴水和尚、明治天皇……。山岡鉄舟がその生涯に深く交わった人物を思いつくままに並べたが、これだけで鉄舟の懐の深さ、人物の大…
第11回 黒澤明
黒澤作品の圧倒的な磁力黒澤明の映画は、芸術か娯楽か。そういう問いがあったとしたら、こう答える。「芸術だ」と。ところが、ただの芸術作品ではない。黒澤は、自身が大好きなドストエフスキー…
第9回 児玉源太郎
人心掌握に長けた無私の軍人桂太郎、小村寿太郎とともに〝明治の三太郎〟と称される児玉源太郎は、日露戦争における功労者である。児玉がいなかったら、陸戦で勝利を得ることはできなかったかも…
第8回 後藤新平
もし、後藤なかりせば昭和通り、靖国通り、晴海通りなど、都心の動脈と言うべき幹線道路がなかったとしたら、今の東京はどのような様相を呈していただろう。あるいは、あったとしても幅員40メ…