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「さあ、この国の未来図を描いてみろ」

紺碧の将

「歴史小説の世界に
イノベーションをもたらす可能性を
秘めた作品だ」

家康の前に立ちはだかる信玄。真剣で斬りつけるような鋭い問答で、家康の目指す平和の国造りとその後の統治まで本音を引き出していく場面は緊張感がみなぎり、しだいに家康の平和国家観が浮き彫りにされる。
信玄と家康に加え、オリジナル人物の雄源と小太郎の父子の物語が挿入されていて、庶民の側からも、平和な時代が望まれる時代的背景が明らかになっていく。
歴史小説には似つかわしくない装画とあいまって、歴史小説の世界に一石を投じ、イノベーションをもたらす可能性を秘めたすごい作品だと思う。(歴史小説専門サイト「SHOW」より)

玄侑宗久(芥川賞作家・禅僧)

現代に通じる組織論や死生観、家族観が込められた歴史小説。
生き続けた信玄という企ても、時に史実かと錯覚するほど、うまく史実に溶け込ませてあり、家康の魅力を引き出している。
遠大な構想と「一隅」を見つめる精緻な眼が現代へのメッセージに満ちた快作として結晶した。

感想の一部を紹介します

◆簡潔な文体で、スピード感とスリリングな展開がとても魅力的でした。ヘミングウェイが時代小説を書いたらこんな文体になるかもと思ってしまいました。(60代 男性)
◆言葉がじっくり自分の中で消化され、醗酵される。そんなことを楽しめる読書体験ははじめてです。(50代 男性)
◆スケールの大きさと人間心理の繊細さ、フィクションとノンフィクションなど、相対と相補が際立っており、見事です。(80代 男性)
◆「まるで見てきたかのように嘘を言い」とは講談師の台詞ですが、あまりにリアリティがありすぎてフィクションなのかノンフィクションなのか判らなくなります。(50代 男性)
◆当時の情景が浮かんでくるほど分かりやすく描かれていて、作者がその場にて見ていたかのようです。(30代 女性)
◆信玄をはじめ、登場人物から、多くを学ばされ、気づかされ、さらには心の洗濯までできます。このような歴史小説は、唯一無二です。(60代 女性)

Amazonレビューより抜粋
(一部)

◆魂が震える感動作

届いた時は正直、その本の厚さに驚いた。 しかし、読みはじめるや、あまりの面白さにぐいぐい惹きこまれ、2日で読み終えてしまった。その瞬間、魂が震えるのを感じた。
信玄と家康と景勝はもちろん、架空の登場人物から、日本人ならではの愚直なまでに美しい生き方も学ばせて戴いた。
一般の歴史小説とは一線を画した、素晴らしい感動作だと思う。

◆読者であることに誇りが持てる本

「いい人生」の決め手となる重要な要素が本書には詰まっていて、そこに共感し、感動し、学びを得て僅かながらも成長できたであろう自分を思うとき、何となく「誇り」という感情が芽生えている。
様々なビジネス本が多く並ぶ中で、人間学ともいうべき教訓がふんだんに盛り込まれた点でも一線を画す本なんだと思う。
本の重量と比例するように、時に流されることのない叡智が本書には凝縮されている。

◆魂心の一冊

上品で美しい青のハイセンスな表紙。和歌を好み景観を思い浮かべるのが好きな私にとっては、所々に俳句や和歌を折りまぜ、あたかも眼前に広がるかのような景色の描写の美しさに引き込まれます。
長編であっても読者を飽きさせない身体に溶け込むような表現と安心感には、筆者の天性の才を感じずにはいれません。

◆史実とフィクションの絶妙なマリアージュ

より良い世を創るという目的の為に、武田信玄と徳川家康という稀代の武将がどのような対話を行ったのか。戦国という群雄割拠の時代に、それぞれが求めた解は、今の時代でこそ考えさせられるものだ。登場する様々な人物に気持ちが入り、史実をたどりながらその真ん中にいる様な気分が味わえる快作!

◆〝義〟の在り方

700ページを超える大作。映像化を希求する。深い物ゴトへの造詣がなければ綴ることができないであろう、日本人が本来持ち得ている〝義〟の姿がそこには在った。

◆仕事や人との向き合い方、物事の見方など、たくさんのヒントが詰まっている本

登場する創作上の人物が、どのような経験を経て成長していくのかが楽しみだった。それぞれの生き方をしていてそれに正解はないけど、より良い人生を送るために共通している事があると、教えてもらえる本だと思う。

禅・老荘思想・儒学・孫子・墨子・
仏教・マキャヴェリズム……

東洋と西洋の思想が混じり合う、
新しいスタイルの歴史小説

【タイトル】紺碧の将

【文】髙久多樂

【定価】2,750円(税込)

【サイズ】四六判 ハードカバー 750ページ

【発売日】2024年2月4日

【発行】株式会社コンパス・ポイント

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