多樂スパイス
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Introduction

自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。
日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。(テキスト/高久 多美男)

BLOG TarakuSpice Topics

滅びゆく者へのシンパシー
2019.06.17
自分のなかで、なにかが変質している。そう感じる瞬間が増えてきた。そうはいっても、具体的に説明できるものは少ない。4月、唐招提寺を訪れたとき、こんなことがあった。多くの人が、ある名木に群がっている。スマホをかざし、撮影に懸命だった。しかし、私は別の方に気を取られていた。なんてことの
国産ウイスキーの新参者
2019.06.13
――とうとう自国のウイスキーが飲めなくなった。これは世界的な食料奪い合いの前兆だ。数年前、本欄にそう書いた。「山崎」や「白州」「竹鶴」「余市」など、国産ウイスキーメーカーの主な商品が酒屋の陳列棚から消えて久しい。日本のウイスキーが国際的な酒類コンクールを総ナメしていることは喜ばし
現代日本人の象徴
2019.06.09
――とうとう日本人はここまでひどくなってしまったのか。この哀れな街路樹を見て、愕然とした。先月、長野県のとある街で見た風景である。街路樹は幹だけを残し、枝という枝はすべて伐られている。5月といえば、新緑の季節。本来であれば、気持ちよさそうに若葉を揺らせる季節である。なのに、この無
川中島古戦場、実地検分
2019.06.04
新田次郎著『武田信玄』を読むのと並行して、川中島の合戦場を訪れた。武田信玄と上杉謙信は、戦国最強として並び立つ。信玄が北信濃へ侵略した結果、その両雄が国境を接する事態になったことで、たびたび衝突が起こった。それまでの3回は正面からぶつかったわけではなく、互いに深手を負わないよう、
奈良ホテル、なのに食欲ゼロ
2019.06.01
旅の楽しみのひとつに、どういう宿を選ぶかということがある。仕事の場合はビジネスホテルでもいいが、そうではない時は、その地域らしい、個性的な宿に泊まりたいと思っている。個性的な、とは間口の広い表現だが、ゲストを選別しているところ、オーナーの趣味嗜好がはっきり現れているところ、景観が
極彩色の壁画と切手ブーム
2019.05.28
明日香村を歩いていると、今がいつの時代なのかわからなくなる。どこまでも長閑な光景が続き、いたるところに飛鳥時代の遺跡があるのだ。時空を越えて、いにしえの日本を旅しているような気になる。橿原神宮駅から2つ目の駅・明日香駅から20分ほど歩くと、国営飛鳥歴史公園があり、その一角に高松塚

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