死ぬまでに読むべき300冊の本
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死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久多美男がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。(テキスト/高久 多美男)

Topics

file.042『坂の上の雲(全8巻)』司馬遼太郎 文春文庫
「坂の上の雲」とはなんとも言い得て妙のタイトルだ。坂の上に浮かぶ雲を目指して一丸となって進んで行った時代の青春群像を描いた巨編に、これ以上ふさわしいタイトルはない。本書は戦後の高度
file.041『植物の神秘生活』ピーター・トムプキンズ+クリストファー・バード 新井昭庸訳 工作舎
「植物人間」という忌まわしい言葉がある。そうなってしまった人はもちろんのこと、植物をも愚弄する言葉だ。かねがね、植物は尊敬されるべきだと思っている。地球と直接つながっている生き物は
file.040『天切り松闇がたり(全5巻)』浅田次郎 集英社
浅田次郎は、ストーリーテリングの妙と軽快な筆さばきにおいて、現代の日本人作家のなかでも一頭抜きん出ている。彼の代表作は?と問われれば、あれもこれもと両手の指がすべて折れてしまうほど
file.039『老子』蜂屋邦夫訳注 岩波文庫
なんて射程の長い、そして奥の深い思想だろう。2009年、東洋思想家・田口佳史氏の講義で初めて「老子」に触れたときの印象である。なんともとらえどころがなく、それでいて心の奥の、そのま
file.038『逃げてゆく愛』ベルンハルト・シュリンク 松永美穂訳 新潮クレストブック
シュリンクといえば、映画にもなった『朗読者』を連想する人が多いだろう。15歳の少年と強制収容所で看守をしていた経歴をもつ女性との愛を描いた作品だ。『朗読者』も小欄に選ぶ価値のある作
file.037『ポーツマスの旗』吉村昭 新潮文庫
「ねえ、もしもだよ、日本が日露戦争で負けていたら、どうなっていたと思う?」あるとき、そういう質問を受けた。「そりゃあ、ロシア人の奴隷になっていたと思うよ。この国に無数のロシア人がや
file.036『颶風の王』河﨑秋子 角川書店
10年にひとりの才能と言っていいだろう。あらゆるものがふわふわと実態を失っていくなか、大地にしっかりと根をおろし、「生きる」「生き延びる」「生き抜く」という、生き物にとって根源的な
file.035『日本語が亡びるとき』水村美苗 新潮社
才能に溢れた人である。12歳のとき、父親の仕事の関係でアメリカへ渡り、以後、日本の近代文学を読み漁るようになる。教養の高い家庭環境だったという理由もあるが、日本を離れていっそう日本
file.034『家族の肖像』内海隆一郎 新潮社
内海隆一郎といえば、独特の「ハートウォーミング」という文体で知られる。読むと心がほっこりする、温かい短編。日常のなにげない一コマを描きながら、人間が本来もっている善なるものに焦点を
file.033『ミッテランの帽子』アントワーヌ・ローラン 吉田洋之訳 新潮社
本を読む醍醐味をとことん堪能させてくれる作品だ。知識とか教養とか仕事のためになるとか生きる上でプラスになるとか、そんな一切合財を忘れ、ただただ読むことに充足感を覚える。センスのいい

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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