自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。
日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。【テキスト/髙久 多樂】
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2015.11.01
小田原評定という言葉がある。豊臣秀吉が小田原征伐をする際、北条方が軍議を開き、籠城するか野戦に打って出るか、降伏するにしてもどのような仲介が望ましいかを話し合ったが、結局、結論が出…
2015.10.24
どこもかしこも熱心にスマホに見入っている人ばかりだ。駅の雑踏などでぶつかりそうな場面がたびたびあり、思わず怒鳴りつけたくなる。ぐっとこらえるが、精神衛生上、甚だしくよくない。スマホ…
2015.10.20
1年を四つに区切る。これがここ数年の私のサイクルになっている。なぜなら、『Japanist』が年4回発行の季刊誌だから。取材先候補リストから具体的に取材先を選んでアポをとり、取材を…
2015.10.16
とにかくモノが溢れかえっている。どこを見回しても、モノの洪水だ。もともと私はシンプルな空間が好きで、モノを選ぶ際は慎重を期してきた人間だと自負するが、それでも気がつくと身の周りはモ…
2015.10.08
なにが一番愉しいかって、学ぶことにちがいない。神様は世の中をうまく創ったもので、学べば学ぶほど、その歓びが増すようになっているようだ。学びの機会は無限にあるが、私の場合は主宰してい…
2015.09.30
今年の春、じわーっと印象に残った展覧会があった。宇都宮美術館で開催された「薄久保友司展」。洋画家である。そのときに抱いた印象は、白いシャツに沁みついた青いインクのように、ずっと私の…
2015.09.26
永青文庫で春画展が開催されている。キャッチコピーは、「世界が、先に驚いた」。そりゃあ、驚くだろう。これほどあけすけに性行為を描いた絵など、少なくとも西洋にはなかったはずだ。レセプシ…