死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.067『からだの声をきく』多田富雄 平凡社
タイトルだけ読めば、健康書の類と思う人も多いだろう。広い意味では健康書のひとつと言えなくもないが、この本は免疫学者による自然観、生命観を綴った文章をまとめたものである。本の帯に、次…
file.066『マクリーンの川』ノーマン・マクリーン 渡辺利雄訳 集英社
行間から静謐な哀切がにじみ出てくる、味わい深い作品だ。『マクリーンの川』というより、映画『リバー・ランズ・スルー・イット』の原作といった方がわかりやすいだろう。モンタナ州西部にある…
file.065『根源へ』執行草舟 講談社
現代を代表する思想家による入魂の書。なにごとにおいても「まわりと同じ」であることを良しとし、出る杭にならないよう気配りをする日本社会にあって、ここまで突出して独善的で激烈な考え方を…
file.064『大地』パール・バック 新居格・中野好夫訳 新潮文庫
壮大な血脈の物語である。人が生まれ、何かをなし、やがて死ぬ。その人の遺伝子を持った子がまた何かをなし、死ぬ。この連なりのなかに人間存在の意義と不条理が無数に散りばめられている。長い…
file.063『エリゼ宮の食卓 その饗宴と美食外交』西川恵 新潮社
2002年の頃、「厨房のダ・ヴィンチ」と言われたフランスの料理人、アラン・シャペルの8人の弟子を取材し、彼らの話からシャペルの料理哲学をあぶりだそうというテーマの本を執筆していると…
file.062『モーツァルトはおことわり』マイケル・モーパーゴ さくまゆみこ訳マイケル・フォアマン画 岩崎書店
本コラム初の絵本。絵本とは言え、文字も小さく、字数も多い。内容も明らかに大人向け。読み応え、見応えじゅうぶんの絵本である。読みながら、涙を抑えることができなかった。感動の涙でも哀し…
file.061『山のパンセ』串田孫一 ヤマケイ文庫
北アルプス最高峰・奥穂高岳のすぐ下にある穂高岳山荘の元支配人であり、遭難救助隊員でもあった宮田八郎をテーマにしたテレビ番組を見たことがある。 宮田は穂高岳を愛し、仲間とともに遭難者…
file.060『百年の孤独』ガブリエル・ガルシア=マルケス 鼓直訳 新潮社
人は数値化できないものにも順位をつけたがる。そのひとつの例が、文学の世界ランキング。文学研究者がこぞって世界文学ランキングなるものを選出しているが、どのランキングでも上位に入ってい…
file.059『医師と僧侶が語る 死と闘わない生き方』玄侑宗久+土橋重隆 ディスカヴァー携書
ゴマンとある健康に関する本のほとんどは、BS放送でよく流れているサプリメントのコマーシャルのようなものだから読まなくていいものだが、この対談本は本質を突いた、ど真ん中のストレート。…
file.058『外科室・海城発電 他五篇』泉鏡花 岩波文庫
泉鏡花の小説は定石を踏まない。圧倒的なまでに強引。プロットの矛盾を指摘しないではいられない人は、読み進めるのが困難だろう。語り手である画家の「私」は、ほんの好奇心から、友人である医…

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