死ぬまでに読むべき300冊の本
HOME > Chinoma > 死ぬまでに読むべき300冊の本

ADVERTISING

紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.057『昭和天皇(全7巻)』福田和也 文藝春秋
全7巻の大著である。初巻「日露戦争と乃木希典の死」から「英国王室と関東大震災」「金融恐慌と血盟団事件」「二・二六事件」「日米交渉と開戦」「聖断」、そして最終巻の「独立回復」と続く。…
file.056『壁抜け男』マルセル・エイメ 長島良三訳 角川文庫
人間とはどういう生き物か、ひとことで答えよと言われたら、なんと答えるだろう。言い方は千差万別あるとして、万物の霊長という言葉に代表されるような、この世の中で最もすぐれているものとと…
file.055『レスポンシブル・カンパニー』イヴォン・シュイナード+ヴィンセント・スタンリー 井口耕二訳 ダイヤモンド社
会社は社会のなかにあって、どういう存在であるべきか。心ある経営者であれば、必ず直面する大命題である。本書の著者イヴォン・シュイナードが出した答えは「レスポンシブル・カンパニー」。ズ…
file.054『蝉しぐれ』藤沢周平 文藝春秋
時代小説の名手として知られる藤沢周平の、あまりにも有名な作品だが、コロナ禍で人と人の距離がますます離れていく世の中だから、あえて取り上げたい。どうしてこの作品が、多くの日本人の心を…
file.053『苔のむすまで』杉本博司 新潮社
相撲や柔道など、日本独自の国技や武道では、しばしば〝心技体〟が重要だと言われる。精神力、技術、身体の強さを指しているのは言うまでもない。私が好きな本も心技体そろったものが好きだ。す…
file.052『変身』フランツ・カフカ 高橋義孝訳 新潮文庫
カミュの『ペスト』とともに不条理文学の双璧とも言われるこの作品は、1912年、オーストリア出身の作家・フランツ・カフカによって執筆された。不条理とは、理屈では説明できないこと。われ…
file.051『恋慕渇仰』緒形拳 東京書籍
緒形拳という俳優に惹かれていた。今村昌平の監督作品『楢山節考』での迫真の演技は今でも脳裡にこびりついている。表情に品があり、どことなく恥ずかしそうにしたり、抑制されたたしなみが感じ…
file.050『透光の樹』髙樹のぶ子 文春文庫
この作品の主人公は今井郷と山崎千桐。生身の人間と人間がここまで深く交感できるものなのか、と思わせるほど濃密に関わった。二人が20数年ぶりに再会したとき、郷は47歳、千桐は42歳にな…
file.049『ラ・ロシュフコー箴言集』二宮フサ訳 岩波書店
情と理。人間の心は、両者が均衡してこそバランスがとれると思っている。どちらが勝ちすぎても均衡を失う。強いていえば、情が6、理が4くらいの割合だろうか。人間にとって情は欠かすことので…
file.048『楢山節考』深沢七郎 新潮文庫
平均寿命がどんどん伸び、ついに「人生100年時代」と言われるようになった。これはこれで、ある人たちにとっては喜ばしいことにちがいない。しかし、すべての人にとって、そうだと言えるだろ…

ADVERTISING

Recommend Contents
このページのトップへ