死ぬまでに読むべき300冊の本
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Introduction

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久多美男がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。本選びの際の参考書として、活用してください。(テキスト/高久 多美男)

300 Books Topics

file.033『ミッテランの帽子』アントワーヌ・ローラン 吉田洋之訳 新潮社
本を読む醍醐味をとことん堪能させてくれる作品だ。知識とか教養とか仕事のためになるとか生きる上でプラスになるとか、そんな一切合財を忘れ、ただただ読むことに充足感を覚える。センスのいい洒落た文体だが、それでいて軽くない。中身がいっぱい詰まっているのに教条的じゃない
file.032『日本を創った12人』堺屋太一 PHP文庫
日本人セレクションものはいくつもあるが、本書の特長は、タイトルにもあるように「日本を創った」、つまり現在に至るまで良くも悪くも日本人に多大な影響を与えている人物という視点で選んでいること。著者の好みで選べば、もっと異なる人選になったと思うが、その一点に徹頭徹尾
file.031『青空』ジョルジュ・バタイユ 天沢退二郎訳 晶文社
爽やかなタイトルと裏腹に、バタイユの文章は独特の匂いを放っている。胃酸とアルコールが入り混じった臭い、屍が腐っていくときの臭い、堕落した生活の爛れた臭い、汚穢と泥の臭い、そして熟れている果物の甘い芳香……。フランスの思想家として名高いジョルジュ・バタイユだが、
file.030『「流転の海」(全9巻)』宮本輝 新潮社
読み終えて、魂を鷲づかみされるような、心が打ち震えるような深い感動に包まれた。長い長い小説だ。数々の名作を世に出した宮本輝が、足かけ37年を要して書き上げた。著者の父をモデルにした物語は大河のごとく、ゆっくり流れる。市井の人間の流れとはそういうものだろう。激し
file.029『「リベラル保守」宣言』中島岳志 新潮文庫
著者の中島岳志は、1975年生まれというから、まだ44歳。NHKの「100分de名著」、オルテガの『大衆の反逆』で初めて知った。4回にわたる番組の解説を聞きながら、その卓越したバランス感覚に驚いた。西部邁の弟子筋だけあって基本的には保守の立ち位置だが、その平衡
file.028『五重塔』幸田露伴 岩波文庫
幸田露伴の孫である青木玉の『小石川の家』を読むと、祖父・露伴は母・幸田文(露伴の娘)に対して、常軌を逸するほど厳しい躾をしていた。あれほど頑迷な父親を持って、幸田文もさぞかし苦労しただろうなと同情を禁じ得ない。それなのに、幸田文の『しつけ帖』を読むと、恨みがま
file.027『大衆の反逆』オルテガ・イ・ガセット 神吉敬三訳 ちくま学芸文庫
「権力者は民衆を抑圧する」という概念が定着して久しい。そういう時代が長く続いたことはたしかだし、独裁政権や共産主義政権は今でも民衆を蹂躙している。チベットやウイグル自治区の現状はその典型だ。香港やロシアでの命懸けのデモは、権力者の横暴が厳然としてあることの証で
file.026『ペール・ゴリオ』オノレ・ド・バルザック 鹿島茂訳 藤原書店
満を持して真打ちの登場である。オノレ・ド・バルザック。この人ほどケタ外れのパワーを全開にして濃密な人生を生きた小説家はいまい。すべてに圧倒的だ。本書の解説で訳者の鹿島茂がこう書いている。――この世には2種類の人間がいる。バルザックを読んだ人と読まなかった人。バ

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