死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.075『私は虫である』熊田千佳慕 求龍堂
98歳の生涯を閉じるまで昆虫や植物を描き続けた〝プチ・ファーブル〟こと熊田千佳慕の言葉を集めた本。世に名言集はあまたあれど、これほど独自の生き方に裏打ちされた言葉を集めた本はめずら…
file.074『西行花伝』辻邦生 新潮社
鳥羽院の北面の武士だった佐藤義清(のりきよ)が歌の道に生きると決意して出家し、西行と名を改め、2300首もの歌を作りながら濃密な73年の生涯を閉じるまでを、弟子の藤原秋実が聞き語り…
file.073『人間臨終図鑑』山田風太郎 角川文庫
奇書と言っていいだろう。文庫で全3巻。古今東西、名の知られた人物927人がどのような最期を迎えたかが描かれている。死亡した年齢順に、下は15歳から上は120歳まで、まさに百人百様の…
file.072『じんかん』今村翔吾 講談社
ずっと気になっていた人物がいた。それが松永久秀だった。彼の行動原理が理解できなかったからだ。仕えた主人を殺し、織田信長に2度も謀反を起こし、将軍・足利義輝の暗殺にも関わり、東大寺大…
file.071『祖国とは国語』藤原正彦 新潮文庫
この本は、2000年から3年ほどの間に書かれたエッセイをまとめたもの。保守系の新聞や雑誌に掲載した11篇「国語教育絶対論」、朝日新聞などに掲載した20篇「いじわるにも程がある」、そ…
file.070『こだまでしょうか、いいえ、誰でも。』金子みすゞ ミヤオビパブリッシング
金子みすゞは不思議な人だ。いや、みすゞからすれば、周りの人たちがおかしいと思ったにちがいない。こういう作品がある。「不思議」私は不思議でたまらない。黒い雲からふる雨が、銀にひかって…
file.069『ドーダの近代史』鹿島茂 朝日新聞社
ドーダ学とは、「ドーダ、おれ(わたし)はすごいだろう、ドーダ、マイッタか!」という自己愛に源を発する表現行為であると、東海林さだおが『もっとコロッケな日本語を』で書いたらしいが、そ…
file.068『モーパッサン短編集』モーパッサン 青柳瑞穂訳 新潮文庫
フランス人らしく皮肉屋で、つい人間の裏側を見てしまう癖のあるモーパッサンは、憎めない一面もある。エッフェル塔が完成した頃、醜悪だから見たくないと言いながら、エッフェル塔に登れば醜悪…
file.067『からだの声をきく』多田富雄 平凡社
タイトルだけ読めば、健康書の類と思う人も多いだろう。広い意味では健康書のひとつと言えなくもないが、この本は免疫学者による自然観、生命観を綴った文章をまとめたものである。本の帯に、次…
file.066『マクリーンの川』ノーマン・マクリーン 渡辺利雄訳 集英社
行間から静謐な哀切がにじみ出てくる、味わい深い作品だ。『マクリーンの川』というより、映画『リバー・ランズ・スルー・イット』の原作といった方がわかりやすいだろう。モンタナ州西部にある…

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