死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.155『博士の愛した数式』小川洋子 新潮社
記憶力を失った天才数学者と彼の面倒をみる家政婦の「私」、そして数学者と同様、阪神タイガースファンである10歳の息子が織りなす特異な小説である。なぜ、特異か。数学の式に通常の言葉以上…
file.154『職業としての政治』マックス・ヴェーバー 脇圭平訳 岩波文庫
本書は、志ある政治家にとってのみならず、自らの天職を定めたい人たちにとってもバイブルとなっている。なぜ、そうなりえたかと言えば、ここには人間存在の本質が書かれているからだ。小さな文…
file.153『怒りの葡萄』ジョン・スタインベック 大久保康雄訳 新潮文庫
1929年の世界恐慌で瀕死に陥ったはずの資本主義は、新たに耐性を獲得したウイルスのように猛威をふるう。30年代末、アメリカに発生した干ばつと砂嵐をきっかけに、生きる糧を求めてニュー…
file.152『清く美しい流れ』田口佳史 PHP研究所
本書のまえがきに、こうある。──日本には、歴史を貫いて流れる一筋の水脈があります。私はこれを「清く美しい流れ」と呼んでいます。これこそが、日本らしさの根源なのです。日本人とは、この…
file.151『錦繍』宮本輝 新潮社
——蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした。冒頭が印象的だ。錦繍とは、日本の山河が織りなす美しい風…
file.150『ナチュラル・ナビゲーション』トリスタン・グーリー 屋代通子訳 紀伊國屋書店
かつて、方向感覚を磨くことは、人間が生きていくうえで必須だった。食料を求めて遠くへ出かける。しかし、棲み家に戻れなければ、雨露もしのげず、暖もとれず、備蓄した食料を食べることもでき…
file.149『新古今和歌集』久保田淳校注 新潮社
本書に収められている歌は、全部で1979首。見開きに6〜7首が収められ、欄上に細かい字で説明・解説が付されている。それらを読んで、これはと思ったものをワードに写し、何回も諳んじるの…
file.148『いのちの仕組み』石原克己 和器出版
著者のプロフィールを見ると、「医療の根本は、人体が本来持つ自然治癒力を引き出し、治癒の過程を手助けすることにあるという考えのもと、鍼灸・漢方などの伝統医療から科学機器を利用した現代…
file.147『太陽と痛み』ヘスス・カラスコ 轟志津香訳 早川書房
小説には、作家が生きている場所の空気感が表れる。この作品を読んだとき、スペイン国内を飛んでいるときの映像が甦ってきた。低空飛行だったため、樹木のほとんど見えない赤茶けた大地が克明に…
file.146『食に生きて』辰巳芳子 新潮社
〝いのちのスープ〟で知られる辰巳芳子さんは、ちょっと近寄りがたい雰囲気を醸している。以前、辰巳さんが主宰している料理教室をテーマにした番組を見たことがあるが、受講者の女性は叱られて…

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