死ぬまでに読むべき300冊の本
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Introduction

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久多美男がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。本選びの際の参考書として、活用してください。(テキスト/高久 多美男)

300 Books Topics

面白い小説のお手本
file.014『三銃士』アレクサンドル・デュマ 生島遼一訳 岩波文庫
アレクサンドル・デュマ、本コラムでは早くも2作目の登場。子供の頃、胸をワクワクさせながら読んだ『三銃士』。簡略版ではなく完全版はどういう内容だろうと興味が湧き、手にとった。岩波文庫の上下巻で合計1200ページを超える大作。しかも、『三銃士』は全体の4分の1に過ぎず、『二十年後』『
樹木は人間と同じ
file.013 『樹木たちの知られざる生活』ペーター・ヴォールレーベン 早川書房
植物の意外な能力について書かれた本が好きでたくさん読んでいるが、そのなかでも本書はめっぽう面白い。著者のペーター・ヴォールレーベンは1964年、ドイツのボン生まれ。大学を卒業後、行政の立場から森林管理に携わっていたが、そこで彼が見たものは、採算性や人間の都合ばかりを優先した林業だ
柔軟で自由自在な発想の妙
file.012 『退歩を学べ』森政弘 アーユスの森新書
本書は「読書のすすめ」という書店の名物店主・清水克衛氏から薦めれて購入したが、しばらく未読の書棚に入ったままだった。「退歩」という言葉にネガティブな印象を抱いていたからだ。しかし、よくよく表紙を見ると「ロボット博士の仏教的省察」とサブタイトルがついている。私はこういう表現に弱い。
昔の日本人がたまらなく誇りに思える
file.011『食と日本人の知恵』小泉武夫 岩波現代文庫
日本有数の食いしん坊・小泉武夫の代表作のひとつ。もともと発酵学者である。東京農大で食文化論などをテーマに教鞭もふるっている。以前、彼はこう言っていた。「私はゲテモノ、珍食、奇食という言い方は嫌いなんです。全部その土地の知恵の食べ物なんです。どの民族も生きるための知恵として食行為が
簡潔にして鋼のようなしなやかさ
file.010『ヘミングウェイ全短編』アーネスト・ヘミングウェイ 新潮社
「世界初の完璧な短編全集。待望の日本語永久保存版」と帯に銘打っているように、未発表を含めたすべての短編が収められたもので、豪華な化粧ケースに入っている。デザインも秀逸。持っているだけで特別な気持ちになる。ヘミングウェイの初期短編集『われらの時代』『男だけの世界』『勝者に報酬はない
本質がぎょうさん詰まった、木の話
file.009『『木のいのち木のこころ』(天・地・人)』西岡常一・小川三夫・塩野米松 新潮OH!文庫
すべてに通じる普遍性が、語り言葉で凝縮されている珠玉の(あ、陳腐な言葉を使ってしまった!)3冊組は、高邁な哲学書に匹敵する世紀の名著(また!)である。最後の法隆寺・宮大工棟梁である西岡常一と彼の唯一の弟子である小川三夫、そして小川の弟子たちの話をまとめた3冊は、宮大工に限っての話

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