多樂スパイス
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Introduction

自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。
日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。(テキスト/高久 多美男)

BLOG TarakuSpice Topics

2019.09.21
裏磐梯に広がる数百の湖沼を含む一帯の光景は、私がもっとも惹かれる絶景ポイントのひとつである。なかでも五色沼の散策路は格別だ。今までに何度歩いたことだろう。そのたび、自然が織り出す色合いの妙技に見惚れた。前々回も書いたが、1888(明治21)年の磐梯山爆発によっ
2019.09.17
徳富蘇峰という名前は聞いていたが、どんなことをした人か詳しくは知らなかった。あることがきっかけでいろいろ調べてみると、人間離れしたパワーの持ち主であることがわかった。大正7年、なんと56歳のときにとりかかった『近世日本国民史』は、昭和27年まで35年間書き続け
2019.09.13
磐越道のトンネルを抜けると、右手に磐梯山が現れた。いつ見ても雄大だが、いく本ものスキー場が巨大な傷跡のようで、不憫でもある。懐かしい感懐だ。子供がまだ小さかった頃、たびたび家族で裏磐梯にある贔屓のホテルを訪れ、そこを拠点にして周囲の観光を楽しんだ。どこに行って
2019.09.09
自然の営みは、時間のスパンが人間と異なる。一口にいえば、かなり長い。長い時間をかけて、ゆっくりアジャストしている。それで平衡を保っているのだ。静岡県清水町に、大量の湧き水が出るところがある。柿田川の湧水地がそれだ。柿田川湧水公園でその清らかな湧水を見ることがで
2019.09.05
伊豆半島へ行ったことは数知れずあるが、最南端を訪れたことは一度もなかった。最南端を石廊崎(いろうざき)という。写真でよく見る燈台があり、その下に石室(いろう)神社が、その先に熊野神社がある。石室神社はその名のとおり、巨大な岩にすっぽりはまっている神社で、御祭神
2019.09.01
前回書いたように、私は娘が生まれた日から成長記録を文章で綴ってきたが、岸田劉生(1891―1929)は絵画で娘への愛情を表現した。自分と天才画家・岸田劉生を並べるのは傲岸不遜もはなはだしいが、拙著『父発、娘行き』を刊行した直後に始まった「岸田劉生展」(東京ステ
2019.08.27
今年は自著の刊行が続いている。1月の『葉っぱは見えるが根っこは見えない』、5月の『結果をだす男中田宏の思考と行動』に続き、『父発、娘行き』を刊行した。聞き書き、監修ものを含めると、18冊目の本となる。娘が生まれた日、なにものかに衝き動かされるようにして書いた文
2019.08.23
日本の桃源郷は?と訊かれれば上高地と答える。それほど、私にとって上高地は特别な地である。北アルプスに登るときは、必ず上高地から出発する。不遜にも、私にとって登山とはレジャーの要素を色濃く含んだものであり、生粋の登山家から見れば、鼻で笑うようなものであろう。テン

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