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まともな街路樹

2017.12.15

 今年の晩秋は気持ちよく過ごすことができている。

 街路樹の枝が剪定されていないのだ。昨年の本欄でも書いたが、毎年秋になると、まだ葉が青々としているのに枝を剪定する。一夜にして丸坊主になった街路樹を見て、怒りがこみあげてくると同時に、街路樹たちに懺悔したくなった。

「人間の都合でこんなコンクリートの地面に植えられ、あげく葉が落ちる前に枝を切られてしまうなんて、あまりにむごいのお。ごめんなさい」

 昨年、事務所(Chinoma)の前を走る外堀通りの枝が切られた直後、私は新宿区役所に電話をし、なぜこの時期に切るのかと問うた。

 答えはほぼわかっていたが、案の定だった。「落ち葉対策」だというのだ。

 いったい、人間はどこまで傲慢になれば気が済むのだろう。落ち葉をゴミと混同している。しかも、税金を使って葉が落ちる前になんとかしろとクレームをつける人が後を絶たないのだ。

 私は電話に出た職員に言った。野蛮人の所業だ、と。役人として恥ずかしくないのか、と。

 それが効いたとは思わないが、今年は写真の通りの風情だ。もし、小池知事の意向であるならば、政治家としてまっとうだと評価したい。

 以前も書いたが、落ち葉を汚いと思う人の心が汚いのだ。それでも汚いと思うならば、近所の落ち葉くらい、自分で掃除すればいい。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(171215 第774回 写真はChinomaから見た外堀通り)

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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