まず打席に立って、バットを振れ。ヒットを打つのはそれからだ。
行動することの大切さは誰もが知っているだろう。とはいえ、実際に行うとなると二の足を踏むのも人情である。とりわけ未知の世界に踏み込むのは誰しも怖い。準備万端に整えたとしても、いざとなると足がすくむ。だが、後ろにも下がれないとなれば前に進むしかない。
20世紀最高の経営者とも呼ばれた元ゼネラル・エレクトリック(GE)のCEOであったジャック・ウェルチは、大規模な雇用解雇というダウンサイジングや事業売買、金融化など苛烈な改革を推し進めたことで悪名を残してしまった。賛否両論はあるだろうが、ウェルチの経営哲学に魅了された経営者も多い。
その一つが「行動力」であろう。経営者は管理をするのではなく、リーダーシップを取れと言って、自らが先に立って動くことを重要視した。
「まずは打席に立って、バットを振れ。ヒットを打つのはそれからだ」と。
どんなにいい計画も、思案するだけでは絵に描いた餅である。経営者に限らず、生きるということには必ず行動が伴うものだ。動物も生きるために、あるときは獲物を捕え、あるときは敵から逃げる。
成功者の多くは口を揃えていう。うまくいった数よりも失敗の数の方がはるかに多いと。本田宗一郎は「成功とは99%の失敗に支えられた1%だ」と言い、イチローも「4000本のヒットを打てたということは8000回くらい悔しい思いをしている」と言っている。
成功するか失敗するか、行動しなければわからない。わかるのは、行動しなければ成功率は0%だということ。行動を起こせば、もれなく結果がついてくる。それが後の人生をよりよいものにする要因となる。これは、鉄則中の鉄則と言っていい。
(260704 第897回)
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