死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.037『ポーツマスの旗』吉村昭 新潮文庫
「ねえ、もしもだよ、日本が日露戦争で負けていたら、どうなっていたと思う?」あるとき、そういう質問を受けた。「そりゃあ、ロシア人の奴隷になっていたと思うよ。この国に無数のロシア人がや…
file.036『颶風の王』河﨑秋子 角川書店
10年にひとりの才能と言っていいだろう。あらゆるものがふわふわと実態を失っていくなか、大地にしっかりと根をおろし、「生きる」「生き延びる」「生き抜く」という、生き物にとって根源的な…
file.035『日本語が亡びるとき』水村美苗 新潮社
才能に溢れた人である。12歳のとき、父親の仕事の関係でアメリカへ渡り、以後、日本の近代文学を読み漁るようになる。教養の高い家庭環境だったという理由もあるが、日本を離れていっそう日本…
file.034『家族の肖像』内海隆一郎 新潮社
内海隆一郎といえば、独特の「ハートウォーミング」という文体で知られる。読むと心がほっこりする、温かい短編。日常のなにげない一コマを描きながら、人間が本来もっている善なるものに焦点を…
file.033『ミッテランの帽子』アントワーヌ・ローラン 吉田洋之訳 新潮社
本を読む醍醐味をとことん堪能させてくれる作品だ。知識とか教養とか仕事のためになるとか生きる上でプラスになるとか、そんな一切合財を忘れ、ただただ読むことに充足感を覚える。センスのいい…
file.032『日本を創った12人』堺屋太一 PHP文庫
日本人セレクションものはいくつもあるが、本書の特長は、タイトルにもあるように「日本を創った」、つまり現在に至るまで良くも悪くも日本人に多大な影響を与えている人物という視点で選んでい…
file.031『青空』ジョルジュ・バタイユ 天沢退二郎訳 晶文社
爽やかなタイトルと裏腹に、バタイユの文章は独特の匂いを放っている。胃酸とアルコールが入り混じった臭い、屍が腐っていくときの臭い、堕落した生活の爛れた臭い、汚穢と泥の臭い、そして熟れ…
file.030『流転の海(全9巻)』宮本輝 新潮社
読み終えて、魂を鷲づかみされるような、心が打ち震えるような深い感動に包まれた。長い長い小説だ。数々の名作を世に出した宮本輝が、足かけ37年を要して書き上げた。著者の父をモデルにした…
file.029『「リベラル保守」宣言』中島岳志 新潮文庫
著者の中島岳志は、1975年生まれというから、まだ44歳。NHKの「100分de名著」、オルテガの『大衆の反逆』で初めて知った。4回にわたる番組の解説を聞きながら、その卓越したバラ…
file.028『五重塔』幸田露伴 岩波文庫
幸田露伴の孫である青木玉の『小石川の家』を読むと、祖父・露伴は母・幸田文(露伴の娘)に対して、常軌を逸するほど厳しい躾をしていた。あれほど頑迷な父親を持って、幸田文もさぞかし苦労し…

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