第8回タカタラ賞、発表!
前回でひとまずタカタラ賞は区切りにすると書いたが、たまたま日本新工芸展が開催されているのを知り、のこのこ出かけてしまった。名前に「新」がついていることでもわかるように、日本伝統工芸展や日本現代工芸美術展の後につくられた会である。今年で48回目ということだが、前者に比べ、作品の質は想像以上に差があった。にもかかわらず、ここに入選作を発表してしまう(撮影点数は7点)。
村上由江「sing sing sing」。トマトが歌っている。これは油彩? と思いきや、染色。染色は表現の領域に制約があるが、こんな絵も表現できる

村上守治「回遊-6」。この作品も染色。水族館の光景なのだろう。弱肉強食の生態系を離れたユートピアのようで、涼しげだ

近藤卓浪「Chili peppers in darts」。これも染色。画題はチリ・ペッパーとあるが、さまざまなものに見立てることができる。これぞ美術の楽しみ

八星克征「生命の星」。水の惑星=地球なのだろうか。形は球体だが、彩色がユニーク。陶器の意外な可能性といえる

山崎豊「追蒼」。日本的な感性が詰まっている。花器の朦朧体とでも呼ぼうか

新城美奈子「黄花彩飾花瓶」。よくある手法のガラス器だが、ついつい惹かれてしまう

小林尚子「宝相華」。これは截金と呼ばれるもの。本来、このように几帳面な図案と彩色は好みではないが、意外にも見とれてしまった
(260516 第1319回)
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