死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.030『流転の海(全9巻)』宮本輝 新潮社
読み終えて、魂を鷲づかみされるような、心が打ち震えるような深い感動に包まれた。長い長い小説だ。数々の名作を世に出した宮本輝が、足かけ37年を要して書き上げた。著者の父をモデルにした…
file.029『「リベラル保守」宣言』中島岳志 新潮文庫
著者の中島岳志は、1975年生まれというから、まだ44歳。NHKの「100分de名著」、オルテガの『大衆の反逆』で初めて知った。4回にわたる番組の解説を聞きながら、その卓越したバラ…
file.028『五重塔』幸田露伴 岩波文庫
幸田露伴の孫である青木玉の『小石川の家』を読むと、祖父・露伴は母・幸田文(露伴の娘)に対して、常軌を逸するほど厳しい躾をしていた。あれほど頑迷な父親を持って、幸田文もさぞかし苦労し…
file.027『大衆の反逆』オルテガ・イ・ガセット 神吉敬三訳 ちくま学芸文庫
「権力者は民衆を抑圧する」という概念が定着して久しい。そういう時代が長く続いたことはたしかだし、独裁政権や共産主義政権は今でも民衆を蹂躙している。チベットやウイグル自治区の現状はそ…
file.026『ペール・ゴリオ』オノレ・ド・バルザック 鹿島茂訳 藤原書店
満を持して真打ちの登場である。オノレ・ド・バルザック。この人ほどケタ外れのパワーを全開にして濃密な人生を生きた小説家はいまい。すべてに圧倒的だ。本書の解説で訳者の鹿島茂がこう書いて…
file.025『教養のすすめ』岡崎久彦 青春出版社
福澤諭吉、西郷隆盛、勝海舟、陸奥宗光、安岡正篤ら壮絶に学び続けた5人を取り上げている。彼らは全身全霊をこめて、勉強にいそしんだ。彼らを衝く動かしたものは、自らの双肩に日本の将来がか…
file.024『保守思想のための39章』西部邁 中公文庫
保守と革新、政治の世界でなにげなく使われている言葉だが、厳密にその意味を知る人は少ない。言葉のニュアンスだけだと、保守は旧弊にしがみつく頑固なイメージが、革新は旧弊を打破し、世の中…
file.023『眠れる美女』川端康成 新潮文庫
川端康成はこっそりこういう作品を書いていたのか、少々驚き、同時に妙な親近感を抱くことになった。『眠れる美女』に収められた3つの短編は、いずれも一読しただけで強烈な印象の残る、際立っ…
file.022『銀の森の少年』リチャード・フォード 北村太郎訳 新潮社
この本を読んだのは、まったくのアクシデントによる。『ロック・スプリングズ』などを書いたアメリカ人作家リチャード・フォードの作品だと思い、買い求めたのだが、どうも雰囲気がちがう。汗臭…
file.021『武田信玄』新田次郎 文春文庫
新田次郎が毎月30枚、100ヶ月を要して書き上げた本作には、人間の本質があますところなく描かれていると言って過言ではない。風の巻・林の巻・火の巻・山の巻に分かれた4冊組、計3,00…

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