死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.040『天切り松闇がたり(全5巻)』浅田次郎 集英社
浅田次郎は、ストーリーテリングの妙と軽快な筆さばきにおいて、現代の日本人作家のなかでも一頭抜きん出ている。彼の代表作は?と問われれば、あれもこれもと両手の指がすべて折れてしまうほど…
file.039『老子』蜂屋邦夫訳注 岩波文庫
なんて射程の長い、そして奥の深い思想だろう。2009年、東洋思想家・田口佳史氏の講義で初めて「老子」に触れたときの印象である。なんともとらえどころがなく、それでいて心の奥の、そのま…
file.038『逃げてゆく愛』ベルンハルト・シュリンク 松永美穂訳 新潮クレストブック
シュリンクといえば、映画にもなった『朗読者』を連想する人が多いだろう。15歳の少年と強制収容所で看守をしていた経歴をもつ女性との愛を描いた作品だ。『朗読者』も小欄に選ぶ価値のある作…
file.037『ポーツマスの旗』吉村昭 新潮文庫
「ねえ、もしもだよ、日本が日露戦争で負けていたら、どうなっていたと思う?」あるとき、そういう質問を受けた。「そりゃあ、ロシア人の奴隷になっていたと思うよ。この国に無数のロシア人がや…
file.036『颶風の王』河﨑秋子 角川書店
10年にひとりの才能と言っていいだろう。あらゆるものがふわふわと実態を失っていくなか、大地にしっかりと根をおろし、「生きる」「生き延びる」「生き抜く」という、生き物にとって根源的な…
file.035『日本語が亡びるとき』水村美苗 新潮社
才能に溢れた人である。12歳のとき、父親の仕事の関係でアメリカへ渡り、以後、日本の近代文学を読み漁るようになる。教養の高い家庭環境だったという理由もあるが、日本を離れていっそう日本…
file.034『家族の肖像』内海隆一郎 新潮社
内海隆一郎といえば、独特の「ハートウォーミング」という文体で知られる。読むと心がほっこりする、温かい短編。日常のなにげない一コマを描きながら、人間が本来もっている善なるものに焦点を…
file.033『ミッテランの帽子』アントワーヌ・ローラン 吉田洋之訳 新潮社
本を読む醍醐味をとことん堪能させてくれる作品だ。知識とか教養とか仕事のためになるとか生きる上でプラスになるとか、そんな一切合財を忘れ、ただただ読むことに充足感を覚える。センスのいい…
file.032『日本を創った12人』堺屋太一 PHP文庫
日本人セレクションものはいくつもあるが、本書の特長は、タイトルにもあるように「日本を創った」、つまり現在に至るまで良くも悪くも日本人に多大な影響を与えている人物という視点で選んでい…
file.031『青空』ジョルジュ・バタイユ 天沢退二郎訳 晶文社
爽やかなタイトルと裏腹に、バタイユの文章は独特の匂いを放っている。胃酸とアルコールが入り混じった臭い、屍が腐っていくときの臭い、堕落した生活の爛れた臭い、汚穢と泥の臭い、そして熟れ…

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