死ぬまでに読むべき300冊の本
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Introduction

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久多美男がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。本選びの際の参考書として、活用してください。(テキスト/高久 多美男)

300 Books Topics

file.024『保守思想のための39章』西部邁 中公文庫
保守と革新、政治の世界でなにげなく使われている言葉だが、厳密にその意味を知る人は少ない。言葉のニュアンスだけだと、保守は旧弊にしがみつく頑固なイメージが、革新は旧弊を打破し、世の中を変える新しい勢力というイメージがともなう。保守思想の論客としてリーダー格だった
file.023『眠れる美女』川端康成 新潮文庫
川端康成はこっそりこういう作品を書いていたのか、少々驚き、同時に妙な親近感を抱くことになった。『眠れる美女』に収められた3つの短編は、いずれも一読しただけで強烈な印象の残る、際立った個性を持った作品ばかりである。表題作がいい。この文庫本の解説はなんと三島由紀夫
file.022『銀の森の少年』リチャード・フォード 北村太郎訳 新潮社
この本を読んだのは、まったくのアクシデントによる。『ロック・スプリングズ』などを書いたアメリカ人作家リチャード・フォードの作品だと思い、買い求めたのだが、どうも雰囲気がちがう。汗臭い男を描くのが得意なリチャード・フォードにしては、やけにファンタジックである。不
file.021『武田信玄』新田次郎 文春文庫
新田次郎が毎月30枚、100ヶ月を要して書き上げた本作には、人間の本質があますところなく描かれていると言って過言ではない。風の巻・林の巻・火の巻・山の巻に分かれた4冊組、計3,000枚に及ぶ大団円である。ページを繰れば、若き日の晴信の眩しいほどの煌めきに触れる
file.020 『失敗の本質』戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎共著 中公文庫
かなり前から読まなければならない本と意識しながら、遠ざけていた。この本を読み通すのはつらいと多くの人が書いていたからだ。しかし今回、意を決して読んだ。まさしくそのとおりだった。まるで自分の顔を鏡に写し、悪いところをまじまじと見つめるかのようだった。本書は「日本
file.019『留魂録』吉田松陰 古川薫訳注 講談社学術文庫
死の前日、獄中で書き上げられた吉田松陰の遺書に、普遍の真理が書かれている。安政6(1859)年10月26日、吉田松陰は処刑される前日、獄中で松下村塾の塾生にあてて書いた遺書であり、人生の総括でもある。全部で5000字に過ぎないが、没収されることも想定して、写し
file.018『ソフィーの選択』ウィリアム・スタイロン 大浦暁生訳 新潮社
ピンク・フロイドという70年代に活躍した英国のロックバンドに『狂気』という作品がある。原題は「TheDarkSideOfTheMoon」、月の裏側という意味だ。もちろん暗喩である。人間の心の裏側、ふだんは表に出てこない本性を指しているのだろう。ピューリッツァー
file.017『経営論語 渋沢流・仕事と生き方』渋沢栄一 由井常彦監修 ダイヤモンド社
渋沢栄一といえば「日本資本主義の父」と崇められる存在。明治6年、第一国立銀行を設立したのをはじめ、500を超える会社の設立や経営に参画した。その範囲は、銀行、海運、紡績、製紙、製糖、肥料など多岐にわたっている。教育にも力を入れ、東京女学館、日本女子大を援助して

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