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紺碧の将

ジャパニーズ・ウイスキーの怪

2023.12.03

 いつ頃からか日本の国産ウイスキーが世界的な人気を博すようになった。名だたるコンテストの賞を射止め、世界のウイスキーファンを唸らせるに至ったことは慶賀の至りであるが、気軽に飲めなくなったことは残念である。

 ときどきわが家の小娘が「山崎」や「白州」を送ってくれるのだが、貧乏性というか、もったいなくて飲めない。ボトルのデザインが美しいため、部屋のディスプレイにしている。

 先日「GINZA SIX」の地下にできた「Jule’s Whisky Collection (ジュールズ・ウイスキー・コレクション)という店に行った。ジャパニーズ・ウイスキーがたくさん陳列棚にあるのだが、50年ものの「山崎」の価格を見て、腰を抜かしそうになった。

 なんと8,800万円! 0を何度も数えてしまった。他にも数百万円単位のものがたくさんあった。いったいだれがこういう高級なウイスキーを買うのだろう。

 店内には試飲スペースもあり、15mlと30mlの量でさまざまなジャパニーズ・ウイスキーを試飲することができる。もっとも、これとて数種類試してみたらあっという間に数千円になってしまう。

 新宿御苑を歩いても、店で売られている値段を見て驚く。今年の夏は、数種類のかき氷が2000円前後だった。いろいろなトッピングがあるとはいえ、いったいだれが食べるのだろうと思ってしまう。

 答えは、外国人観光客。ほんと、日本人の購買力は減るばかりである。

(231203 第1200回)

 

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