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紺碧の将

同い年の粋な車

2023.08.20

 銀座4丁目交差点にある日産ギャラリーに胸がキュンキュンするような車が展示されていた。ダットサン・ブルーバード。1959年製だから、私と同い年。私が5歳のころ、父が初めて買った車がこれだった。

 なんと気品にあふれたスタイルとデザインなのだろう。これをピカピカに磨いて走ったら、今でも多くの人を振り向かせ、魅了すること疑いなし。

 同ギャラリーの1階には最新の(あるいはコンセプトカー)のGT-Rが展示されていたが、そちらはまったく興味が湧かなかった。バカっ速いのだろうが、デザインは無骨なだけで心に迫ってこない。ま、こればかりは好き嫌いなのだろうが。

 係の説明によれば、展示されていたブルーバードは女性仕様車なのだとか。

「どこが女性仕様なのですか」と訊くと、室内に一輪挿しがあるとか、ヒールでもペダルを踏みやすい構造になっているなど20種類の特別仕様らしい。

 室内に一輪挿し?

 見ると、ピラーのところにちゃんと付いている。

 いやはや……。

 いわゆるモガが乗ったのだろう。

 当時の光景を思い出すと、思わず笑みがこぼれてしまう。

(220819 第1189回)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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