死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.127『王妃マリー・アントワネット』遠藤周作 朝日新聞社
700ページを超える大著だが(文庫版は上下巻)、最後まで飽きさせない。読み始め、遠藤周作のクセのない(個性のない?)文体に物足りなさを感じたが、流れにのるにつれ、文体と物語の親和性…
file.126『奇跡のリンゴ』石川拓治 幻冬舎
2009年、本書を読んだあと、木村秋則さんにどうしても会いたくて、弘前まで行った(この本にはそういった衝動を起こさせる力がある)。木村さんと交誼のある、ある人から住所だけ聞いていた…
file.125『罪と罰』ドストエフスキー 中央公論社
鈍色(にびいろ)の世界が延々続くかと思うと、最後になって彼方に微かな光がほの見えてくる。ジワーッと心の奥底に響く物語である。筆者が初めてこの作品を読んだのは、14歳の頃。それから5…
file.124『シベリア俘虜記』穂苅甲子男 光人社NF(ノンフィクション)文庫
ロシアによるウクライナへの侵略が長期化し、一般市民に対するロシア兵の残虐な行為が露わにされている。これほど残酷なことができるのかと戦慄を覚える。いったい、ロシア人とはどういう生きも…
file.123『刺青』谷崎潤一郎 日本近代文学館
見よ、この装丁の美しさを!まさに谷崎潤一郎の世界そのものではないか。背表紙には金箔押しが効果的に使われ、赤地の紋様との絢爛たる調和が際立つ。化粧箱にはタイトルだけを印刷した紙片が糊…
file.122『映画術』アルフレッド・ヒッチコック+フランソワ・トリュフォー 晶文社
今でもときどき、この大判の本が書店の棚に平置きしてあるのを目にする。B5判ハードカバー、厚さ31mm、堂々たる風格だ。なぜ、この本がこんなにも長く愛読されているのかといえば、ヒッチ…
file.121『風と共に去りぬ』マーガレット・ミッチェル 新潮文庫
よくぞミッチェルは、スカーレット・オハラとレット・バトラーという類まれな人物を造形したものだと感心せざるをえない。スカーレットは、お嬢様育ちで美貌の持ち主。しかし気性が激しく、思慮…
file.120『明治神宮』今泉宜子 新潮選書
本書は、明治神宮造営の計画から完成までを詳細に綴ったものだ。明治神宮が創建されて、今年で102年になる。大都会の真ん中にこれだけ緻密で広大な人工林を造成したという事例は、ほかにもあ…
file.119『レ・ミゼラブル』ユゴー 辻昶訳 潮出版社
子供の頃から本好きだった私にとって、小説の王様と言えば、『レ・ミゼラブル』と『モンテ・クリスト伯』でキマリ。両作品は、年少者用に編集された『ああ無情』『巌窟王』から親しんでいる。世…
file.118『言霊』井沢元彦 祥伝社
『万葉集』に次のような歌がある。しきしまの大和の国は言霊の幸(さき)はう国ぞま幸(さき)くありこそ(この日本という国は、言葉の力によって幸せになっている国です。これからも平安であり…

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