死ぬまでに読むべき300冊の本
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紺碧の将

死ぬまでに読むべき300冊の本

どんなに時代が変わろうとも、本が人類の知的財産であることに変わりはありません。
少年の時分より、本を師と仰ぐ髙久 多樂がさまざまなジャンルから独断と偏見で選んだ300冊の本。
本選びの際の参考書として、活用してください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.117『小説伊勢物語 業平』髙樹のぶ子 日本経済新聞出版
現在、男女の情愛を書かせたら右に出る者はいないと言われる髙樹のぶ子が、ついに究極の情愛に踏み込んだ。わが国の古典文学の名作のひとつに数えられる『伊勢物語』をベースに、在原業平を主人…
file.116『命といふもの 堀文子画文集』堀文子 小学館
2019年、100歳の天寿をまっとうした堀文子。大磯の山中にこもり、人との接触を極力断っていた。お手伝いさんはいたものの、死ぬまで孤高の存在を貫き通した。「生きている間は1ミリでも…
file.115『クレーヴの奥方』ラファイエット夫人 光文社古典新訳文庫
果たして人は恋愛によって死ぬことがあるのか。長らくフランス文化に親しんでいると、そういう疑問が湧き上がってくる。ジッドの『狭き門』をはじめ、愛が破綻し、その痛手のあまり命を落とす場…
file.114『ひらがな日本美術史』橋本治 新潮社
埴輪から東京オリンピックのポスターまで、日本美術の通史を全7巻にまとめたもの。書き手は橋本治だから、一筋縄ではいかない。第1巻の帯のコピーに「退屈な美術史よ、さようなら」とあるが、…
file.113『コインロッカー・ベイビーズ』村上龍 講談社
この作品を初めて読んだときの衝撃は、今も鮮明に残っている。当時、私は21歳。大人たちのやることなすことが気に食わず、かといって自分がなにをすればいいのかもわからず、わずかな所持金の…
file.112『パリの王様たち』鹿島茂 文藝春秋
日本では、小説家と言えば、暗い四畳半の部屋でゴホゴホと咳をしながら書いているというようなイメージがあるが、『レ・ミゼラブル』や『ノートルダム・ド・パリ』を書いたヴィクトル・ユゴー、…
file.111『ホテル・ニューハンプシャー』ジョン・アーヴィング 中野圭二訳 新潮社
ジョン・アーヴィングを初めて読んだのは、「マリ・クレール」(日本版)に連載されていた『熊を放つ』(村上春樹訳)であった。着想が大胆で、ストーリーテリングが軽妙、文章がイキイキしてい…
file.110『悪と徳と 岸信介と未完の日本』福田和也 産経新聞出版
福田和也氏の著書は、『昭和天皇』(全8巻)に次いで2冊目。文章は硬直した感があるが、近代において重要な役割を果たした人物の評伝には定評があり、信用に値すると思っている。総理大臣の功…
file.109『にごりえ・たけくらべ』樋口一葉 新潮文庫
ふだん、現代語を当たり前のように使っている身からすれば、読みこなすのにかなりの労力が要る。集中を切らさないのは絶対条件として(少しでも気が緩むと、なにがなんだかわからなくなる)、故…
file.108『手紙、栞を添えて』辻邦生・水村美苗 朝日新聞社
往復書簡で互いの気持ちをこれほど伝え合うことができるものなのか。このままずっと読み続けていたいと何度思ったことか。人選が巧みだ。辻邦生と水村美苗。新聞連載という形でこの企画が始まっ…

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