自分が好きなことを見つけて無我夢中で取り組み、ひとつずつ目標をクリアする。そうやって愉しみながら、自分という人間をぶ厚くしていく……。今がベストで、未来には未知の楽しみがある。これが、多樂の本質である、と『多樂スパイラル』のまえがきで書いたが、その原理原則は今も変わっていない。
日々の生活のなかで、森羅万象に潜む多樂をいかに味わうか。心に映りゆくよしなごとを書き留めておこう。それが読者の方々にとって、なんらかのスパイスになればとの願いもこめて…。【テキスト/髙久 多樂】
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2011.08.31
前回、陶芸家の坂田甚内さんの自宅にある茶室に泊めていただいたことを書いたが、もう少し詳しく書いてみたい。甚内さんのアトリエは、益子の山奥にある。向こう三軒両隣はキツネさん一家、タヌ…
2011.08.27
親交深い陶芸家の坂田甚内さんは行動範囲が甚(はなは)だ広く、甚だ強引だ。「キミに会わせたい人がいるから8月21日の午後、空けといて」と言われていた。「その日は僕のアトリエに午後1時…
2011.08.23
「13歳になったら、毛布と歯ブラシを持って一ヶ月の旅に出よ」俳優の柳生博さんは13歳になった夏、祖父からそう言われ、家を出た。それが柳生家のしきたりだったのだ。当時、柳生さんは茨城…
2011.08.15
前回、すでに書いたように、北岳に登頂した。国内では富士山に次いで高い山(3193メートル)である。富士山は「登る山」ではなく「見る山」なので、登山好きにとっては最高峰と言ってさしつ…
2011.08.10
毎年この時期になると、高い山に登る。目安は3000メートル級。国内でそれだけの高さを誇る山はそうざらにあるわけではない。ほとんどが北アルプス・南アルプスに集中している。最初に登った…
2011.08.05
今から1200年以上前、北の勇者・アテルイは自分たちの国「蝦夷」を救うため、坂上田村麻呂に投降する。アテルイを待ち受けていたものは過酷な拷問だった。首から上だけを残し、体全体を地中…
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