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座っている二宮金次郎って……

2016.05.09

二宮金次郎像 「最近、二宮金次郎の像が復活しているらしいですよね」

 だれに聞いたか忘れたが、そんな話を聞いた。
 「へぇ〜、それはいいことですね」
 そう答えた。私が通っていた小学校にも、二宮金次郎像があった。なぜ、子供が本を読みながら薪を背負っているのかわからなかったが、感心な子供だと思った。子供心にも……。
 ところが、いつの間にか全国の学校からこの像が消えていった。背後に日教組の影響があったことは、容易に想像がつく。
 「ところがですね。新しく造られた像は、本を読んでいる子供が座っているらしいんですよ」
 その人はそう言葉を継いだ。
 「へぇ〜。な、な、な、なんで?」
 言葉が裏返った。
 「どうやら児童虐待だと批判を浴びたらしくて……」
 重たい荷物を背負わせて〝強制労働〟させるのは児童虐待ということらしい。
 それを聞いて、笑ってしまうやら、嘆息をつくやら、どう反応していいかわからなかった。
 そこまで意図を曲解させたいのなら、あえて二宮金次郎の像など造らず、キャラクターの人形でも飾っておけばいいんじゃないのかなあ。困った大人たちです。
(160509 第635回 写真は三島市にある報徳二宮神社の〝正しい〟二宮金次郎像) 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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