音楽を食べて大きくなった
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紺碧の将

音楽を食べて大きくなった

クラシック、ロック、ジャズ、ワールドミュージック……。
「本と音楽を食べて大きくなった」と公言する著者の座食的音楽エッセイ。
文章から漂ってくる「音楽」をご堪能ください。【テキスト/髙久 多樂】

Topics

file.090『チェロ・ソナタ集』J.S.バッハ
この3曲は「これでもか!」というくらいしつこく聴いたから、全体を隅々まで覚えている。いつ聴いても、互いに長所も欠点も知り尽くしている旧友と会ったかのような気安さがある。バッハと言え…
file.089『狂気』ピンク・フロイド
発売されてから50年間、ずっと全米チャート・トップ200にランクインし続け、全世界で5.000万枚以上のセールスを記録したオバケアルバムだが、売れ続けていることが不思議である。なぜ…
file.088『グルーヴィー』レッド・ガーランド
23歳から24歳にかけて失業していたことがある。とくだんそれを恥ずかしいこととは思わず、毎日いろいろな人に会い、好きなことをして自由を謳歌していた。失業保険給付が終わってから、バイ…
file.087『ピアノ・ソナタ第21番』F.シューベルト
シューベルトのピアノソナタは、なぜこうも美しいのか。特に第21番(変ロ長調)を聴くと、しみじみそう思う。この曲は、シューベルトが1828年に作曲した作品で、晩年、つまり死と隣り合わ…
file.086『ワイアード』ジェフ・ベック
ジェフ・ベックの訃報に接し、ショックを受けた。私を音楽好きにしてくれた恩人の一人であるから。これから、大物ロック・アーティストの訃報に接することが多くなるのだろう。寂しいことである…
file.085『アウトランドス・ダムール』ポリス
今年3月、スティングの来日公演がある。直近のスティングのインタビューを見た。いい歳のとり方をしていた。若い頃のトンガッた感じが抜け、とても許容力のある熟年男性になっていた。話のなか…
file.084『ハーヴェスト』ニール・ヤング
オリジナリティが重要だという話をよく聞く。とりわけ芸術(アート)の分野において。音楽のジャンルで究極のオリジナリティといえば、その人が持って生まれた「声」だろう。こればかりは練習で…
file.083『ホテル・カリフォルニア』イーグルス
1976年、このアルバムが発表される直前のイーグルスに対する期待は世界的に高まり、新作に関する情報が飛び交っていた。今のようにインターネットがなく、せいぜい音楽誌やラジオを通じての…
file.082『夜想曲集』F.ショパン
〝ピアノの詩人〟との異名をもつショパン。どちらかと言えば、私はショパン贔屓とは言えない。けっして嫌いではないが、積極的に触手を伸ばそうとはしてこなかった。だが、静かな夜、しんみりと…
file.081『こわれもの』イエス
1960年代後半から急速に進化を遂げたロック界。その最終段階は、70年代に入ってクラシックの形式を融合させたプログレッシヴ・ロックであろう。ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、エ…

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