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とんでもなく美しい銀閣寺

2010.12.05

 今年の秋の京都、訪れたのは銀閣寺、西本願寺、永観堂、南禅寺、京都府植物園だった。

 京都の紅葉はどこへ行っても言葉にできないほど美しいが、とりわけ永観堂のそれはひときわ鮮やかだった。

 と、それはさておき、今回あらためて感じたことは、足利義政の「とんでもない美意識」だった。銀閣寺は見れば見るほど「とんでもない寺」だ。

 まず、総門から中門までの参道までがとんでもない。日常と隔絶した美の空間へのアプローチとして、これほど期待感を高める仕掛けもない。

 中に入ると、「とんでもない」の連続だ。中心になっている観音殿(銀閣)はもちろんとんでもないし、東求堂(とうぐどう)、錦鏡池(きんきょうち)、砂を波形に盛り上げた銀沙灘(ぎんしゃだん)、そして異様な円錐形の向月台など、その絶妙な配置は犯罪的にとんでもない。こういう美を求める人は、はっきり言って罪人です。

 しかも、展望所から見る全体の風景がまたとんでもない。色とりどりの葉の色に、人が作った造形美が拮抗している。義政は政治家としてはとんでもなく無能だったが、美意識にかけてはとんでもなく超人的だった。

 願わくば、いつか雪の銀閣を見たいものだ。雪の金閣もいいが、雪の銀閣は格別だろうな。

 

 話題は変わるが、民主党はまったくもって「トンデモナイ」政党だ。

 さる11月29日、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、参院本会議場で開かれた「議会開設120年記念式典」で、民主党ベテラン議員は秋篠宮殿下ご夫妻が入場された後、天皇皇后両陛下のご入場をお待ちになる間、ずっと起立されていたのに対して、「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」と野次を飛ばしたという。そんなヤツがセンセイ顔してのさばっていることが許せない。そもそも私は政治家に「センセイ」と呼ぶのも、呼んでもらって喜んでいる薄っぺらな連中も嫌いだ。

 仙石は自衛隊を「暴力装置」だと言った。命を張って国を守っている人たちに対し、いったいなんてことを言うのだ。最低の人間であることは火を見るより明らかだろう。ということはミジンコやゾウリムシ以下ということ。

 そういうゴリゴリの社会主義者で人間性のかけらもないヤツが政権を牛耳っているわけだから、この国も非常事態である。

(101205 第213回 写真は展望所から見た銀閣寺境内)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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