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紺碧の将

第5回タカタラ賞、発表!

2026.05.04

 前回に続いての5回目は、水彩画連盟展(撮影点数21点)と春季二科展(撮影点数4点)を。

 前者は今回で85回目。水彩画といえば、水で溶いた絵の具を用いた軽妙な絵と考えていたが、さにあらず。パッと見て油彩画と思うような重厚な作品がたくさんある。水彩でここまで表現できると知れば、水彩画を始める人がますます増え、さらにレベルが上っていくだろう。今回選んだのは5点。

 春季二科展はじつに落胆した。112年も歴史があり、知名度も高いが、入賞作品の多くは美術学生ほどの出来で(失礼)、広い会場をほぼノンストップで歩き続ける結果となった。あるいは私の見る目がないのかもしれないが……。以後、二科展を見ることはないだろう。というわけで選んだのは1点のみ。

 

白井洋子「刻(祈り)」。背景はイコンのようにも琳派の金箔のようにも見える。水彩とは思えないほど重厚感がある。祈る女性がクローズアップされず、真ん中に小さく描かれているのがいい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永井勝「古代からのメッセージ」。剥がれた樹皮が幾重にも重なっている。そこにメッセージがあるという画題がユニーク。事実、植物はなんで知っているというのが私の見立て。ただ彼らは話せないだけ(人間が聞こえないだけ?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木昌義「鉄の街」。製鉄所などがある街なのだろうか。色彩は赤い煙と金色の空、手前の赤(何なのかわからない)。空が金(カネ)に見えてしまう人間の所業である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桑野幾子「’26 心の旅(生きる―能登半島大震災)」。作者が感じた震災のイメージなのだろう。網目の形によって大きな圧力が感じられる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田中千賀子「向夏」。向夏とは、日ごとに暑くなる時期をいう。今年の夏はどこまで暑くなるのだろうと憂えているのかどうかはわからないが、物憂げな表情の女性が印象的。筆の遅さが画題に合っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

茶谷弥宏「冬の終わり」。春季二科展唯一の作品。さまざまなシーンをレイヤーで重ね、冬の終わりを表現している。同系色でまとめ、品がある

           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(260504 第1316回)

 

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