海の向こうのイケてる言葉
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美し人
ココロバエ

It always seems impossible until it’s done.

ネルソン・マンデラ

 過酷な人種隔離政策「アパルトヘイト」が50年近くにわたって行われていた南アフリカで、初の黒人大統領になったネルソン・マンデラの言葉。

 ――なにごとも、実現するまでは不可能と思えるものである。

 約28年に及ぶ、厳しい獄中生活を乗り越えた人物ならではの、魂の発露とも言うべき発言である。

 筆者はケープタウン沖に浮かぶロッベン島へ行ったことがある。マンデラが収容されていた島だ。荒涼とした小さな島にあるのは監獄のみ。凍えるような季節でも、夜具はペラペラのムシロだけ。そこでマンデラは、ある地点から他の地点へ大量の砂を移し、再び元の場所に移すという意味のない労働に明け暮れる日々を過ごした。獄中にある多くの者が死んでいくなか、なにが彼の生命力を維持したのであろうか。

 ひとつ言えることは、マンデラが味わった苦しみを思えば、なんだってできるということである。

 本コラム第6回で紹介したスティーブ・ジョブズの「Think Different」キャンペーンで、彼は最後までマンデラを起用したいという希望を持っていたが、ついに叶わなかった。 

(第20回 200830)

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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