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美し人
ココロバエ

あみだくじのような建物

2020.10.08

 男新木場の貯木場の隣に木材会館という建物がある。ご覧のとおり、あみだくじ模様のデザイン。よく見れば、これ、ヒノキの板である。

 躯体は鉄筋コンクリート。その前面にヒノキの化粧を施している。直線なのに、どことなく優しい。いかつくない。建築材となったあとも木は生きている。

 ネットで調べると、3寸5分材(約10.5センチ)角の無垢のヒノキを使っているという。それをピッタリ合せ、コンクリート壁面を覆っているのだ。こんなところにも日本人の職人技と矜持が現れている。

 やはり、いいモノは人を呼ぶのだろう。館内の檜舞台やホールは、しばしば映画やドラマ、雑誌の撮影などで使われたという。

 誰の発案でこの建物ができたのかわからないが、かなり粋な人である。著名なモノではなくても、人の心を揺さぶるものがある。そういうものに出会うのも〝邂逅〟といえるだろう。

(2001008  第1028回)

 

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https://www.umashi-bito.or.jp/column/

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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