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美し人
ココロバエ

「脱中国」宣言

2020.07.31

 コロナウイルスの感染拡大が止まらない。

新型コロナウイルスは、生物兵器として開発された人工ウイルスが、ずさんな管理のために漏れてしまったとの説もあり、仮にそうであればこれまでのウイルスとは異なり、収束させる手立てがない可能性もある。いずれにしても、人類が初めて直面する難題といえそうだ。

 コロナウイルスの感染は、社会を一気に変革させた。なかにはひどいものもあれば、〝怪我の功名〟のようなものもある。

 今回、露呈されたことのひとつに、過度の中国依存による弊害があげられるだろう。マスクがそうであったように、国内で生産していない商品の流通が滞ってしまった。これは、行き過ぎた自由貿易に対してコロナウイルスが警鐘を鳴らしてくれたともいえる。

 かつて、イギリスの経済学者デビッド・リカードは、比較優位と呼ばれる自由貿易を擁護する理論を提唱した。それぞれの国が得意とするモノの生産に特化し、それ以外は輸入すればより多くの利益が得られるという考えだ。外国からの安い輸入品によって消費者のメリットが増大し、国際的な分業で企業の利益を大きくなる、と。

 世界はこの経済理論にのっとってしゃにむに突き進んだ。それによって消費者は恩恵を蒙り、大企業の利益は増大した(もちろん、その陰で退場を余儀なくされた中小企業も数しれないが)。

 しかし、この理論が通用するのは、「世界情勢が平穏無事であれば」という条件がつく。自然災害や戦争、あるいは今般のような伝染病などによってサプライチェーンが滞った場合、輸入できなくなった国々は、一気に品不足に悩むことになる。それが食料であれば、世界中がパニックになる。

 そんなこともあって、わが家では「脱中国」宣言をした。といっても、家族はふたりだけだから、声高に宣言するものでもないが……。

 これまでも、食品だけは中国産を避けていた。まったく信用できないからだ。今後は日用雑貨や衣料品についても「脱中国」を進めることにした。イタリア製の衣料品と思っていたものが、じつは中国製だったということがしばしばある。なるべく国産のもの、それが無理ならば、なるべく中国産以外の商品を使うことにしたのである。

 近年の中国のなりふりかまわぬ覇権主義は、孤立化を促すだろう。東シナ海、南シナ海、インド洋などでの中国による侵害は増大するばかり。台湾など、有事も想定される。そうする以外、あの広大な国土を治める手立てはないのかもしれないが、いずれにしても習近平政権は瀬戸際外交を加速させている。それによって、必要な商品が輸入できなくなる可能性が高まるはず。

 私は、一人ひとりの中国人に対し偏見を抱いているわけではない。現に何人か会ったことがあるが、善良(と思える)な人が多いと思う。しかし、国家となると話は別だ。相変わらず、日本政府は「ことなかれ主義」を通しているが、せめて自分たちはバランスをとりたい。

 これを機に、中国を生産拠点にしている企業が他国へシフトする動きが加速することを願っている。どうせ中国で得た利益を国内に還流させることができなくなるのだから。

 

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(200731 第1011回 写真は尖閣諸島)

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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