海の向こうのイケてる言葉
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ココロバエ
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Words are loaded pistols.

ジャン=ポール・サルトル

「言葉とは、弾丸が装填されたピストルである」

 言葉を生業にしていたサルトルの言葉だけあって、ズバリ本質を突いている。

 即座に「ペンは剣よりも強し( The pen is mightier than the sword)という言葉を連想した。 17世紀に生きたフランスの宰相リシュリューが発したとされる。こちらは、「文字による情報は、暴力よりも影響力がある」ということ。

 SNSでの炎上、週刊誌ほかゴシップ誌による誹謗中傷など、言葉の暴力がはびこっている。

 禅語にもある。「刀槍易没 悪語難消」(刀の傷はすぐに消えるが、言葉による心の傷はなかなか消えない)。

 筆者は国民全体の国語力の低下に原因を発していると思っている。言葉の素晴らしさを知らないから、反対に言葉の破壊力も知らない。

「人間はその語彙を大きく超えて考えたり感じたりすることはできない。母国語の語彙は思考であり情緒なのである」と数学者の藤原正彦氏は唱えているが、同感である。

 言葉の持つ二面性を心に刻む上でも、国語教育の向上が望まれる。と言いながら、むしろ悪化していくというのが筆者の見立てだが……。

(第25回 201024)

 

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https://www.umashi-bito.or.jp/column/

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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