海の向こうのイケてる言葉
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美し人
美し人

A man can surely do what he wills to do , but he cannot determine what he wills.

ショーペンハウアー

「人は自分のやろうとしていることはできるが、自分の意志を決定することはできない」というショーペンハウアーの言葉。

 20代のはじめ、「PAFM」という同人誌を創っていたが、その創刊号の表紙に書かれていた言葉でもある。メンバーの一人がイラストに手書きの言葉を添えた。

 なぜ、彼がこの言葉を書き留めたのかはわからない。いっしょにロックバンドを組んでいた仲間だったが、大企業に就職し、自由を大幅に失った時期だったのだろう。

 人間社会において、個人の自由意志を阻害するものはなにか。それと直面した場合、どのような行動をとるべきか。それなりに熟考した記憶がある。

 アインシュタインは「私の信念」と題する文章で、こう書いている。

 ――私は若いとき、(上掲の)ショーペンハウアーの言葉に強く共感し、艱難辛苦を味わうたびに助けられたものです。自由意思をいつも持てるとは限らないと思っていれば、どんな情況をも受け入れることができるものです。

 翻って、21世紀の日本に生きるわれわれの自由を阻害するものとはなにか。いろいろ考えたが、社会的な制約はほとんど思い浮かばない。それほどに現代の日本に生まれたということは、自由を保証されているようなものだ。大切なのは、自ら意思を決定しようという意思ではないか。

(第2回 200516)

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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