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紺碧の将

デザインプロジェクトの集大成「佐藤可士和展」

2021.03.30

 今をときめく佐藤可士和さんの全貌を紹介する展覧会が東京新国立美術館で開催されている。

 佐藤可士和ってだれ? という人もいるだろう。一部の人たちには知名度があるが、一般的にはどうなのだろう。ユニクロやセブンイレブン、楽天、TSUTAYA、くら寿司などのデザインプロジェクトを手掛けた人といえば、なるほどと思う人も多いにちがいない。

 いわゆるブランディングである。本来、ブランドというものは、長い時間をかけてじっくり醸成されるものだと思う。ヨーロッパのブランドがそうであるように。

 しかし、現代において、そんな悠長なことは言っていられない。なるべく早くブランドとして多くの人に認知してもらうために、効果的な戦略を用いる。その担い手として、佐藤可士和さんは時代の寵児になっているのだ。

 私自身も広告業界に身を置いて37年。事業を始めて34年になる。けっして縁遠いものではなく、むしろドンピシャの業界である。

 そんなわけで、佐藤可士和展、それなりに楽しめた。

 企業のブランドは、

①まずは事業主体者の理念。どういうことをして、世の中で役割を果たすのか。

②そのため、具体的にどういうことを業務とするのか。同業他社と比べて、何を特長とし、何をセールスポイントにするのか。

③以上のことをいかに的確に、多くの人に伝えられるか。

 ではないかと思っている。これは事業を継続するうえでの根本中の根本であろう。しかし、言うは易く行うは難し、だからこそ10年続く会社はほんの少ししかない。ないからこそ、事業が続くことは勲章になりえる。京都の老舗が社歴を誇りに思うのは当然のことだ。「悔しかったらおまえもやってみろ」と言われても、すぐにできることではない。何代も後になって、ようやく結果が現れるのだ。

 

楽天のロゴ。きちんとグリッドを測っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パッケージのサンプル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼のアート作品なのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(210330 第1069回 写真はステップワゴンの広告)

 

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