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山のシューレのビッグ対談と多樂

2010.08.04

 8月3日、二期倶楽部・夏の恒例「山のシューレ」に参加した。

 宮大工である小川三夫氏によるワークショップの後、その小川氏と宇宙工学士・的川泰宣氏の対談があった。片や薬師寺西塔などを再建した宮大工、片や「はやぶさ」を設計した宇宙工学士。二人はまるで両極にも思えるが、共通することもたくさんあり、とても興味深く話を聞くことができた。

 まずは、それぞれの師について。

小川「法隆寺の鬼と怖れられた西岡棟梁でしたが、少し離れた距離で見るから鬼だったのであり、教えてもらうために密着していた自分は怖いともなんとも思わなかった。自分が同化している人だから他人のような気がしなかった。だから怖いはずがない」

的川「師の糸川(日本のロケット開発の父・糸川英夫)は63歳の時、いきなりバレエを始めました。もちろん、バレエの体型でもありませんし、弟子としては止めたかったのですが、やると言ったら必ずやり遂げる人だったのでやむなく傍観することにしました(笑)」

 

 自らの仕事について。

小川「後生の人たちに恥ずかしくない仕事をする。そのためには道具の刃先を一点の曇りもないよう研ぎ続けること。嘘偽りのない仕事を続けること。それだけです。それが伝統を継承するということだ」

的川「最初は自分を産んでくれた母親に感謝していましたが、宇宙を相手に仕事をするうち、母も含めた宇宙のすべてが自分を産んでくれたのだと思えるようになった」

 

 その他にもたくさん興味深い話があったが、要は、無我夢中になれることを見つけ、それをとことんやり続けることだ、という。

 これってどこかで聞いたことがあると思っていたら、「多樂」のコンセプトとまんま同じじゃない?

(100804 第183 写真は対談中の的川氏と小川氏)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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