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紺碧の将

美しすぎる日本の言葉

2018.10.10

 前回に続き、一般社団法人日本美術工藝協会について。

 公式サイトに「美しい日本のことば」というコラムがある。3日ごとに更新することになっており、その名のとおり、美しい日本語を解説を加えて紹介するコラムである。2回目までは私が書き、それ以降は『Japanist』でも活躍してくれている神谷真理子さんが担当している。

 以前から日本語の特異性に気がついていたが、なんと情感豊かな言語であることか。とりわけ自然を表現する多彩な表現に舌を巻く。例えば、雨や雲など気候を表す言葉はそれぞれ数千あると聞いたことがある。赤という色を表す言葉は58もあるとか。心の機微を表す言葉も豊富だ。

 一方、論理的な言葉は乏しい。明治になって西洋から入ってきた概念、思想、技術などを表す言葉を当時の練達が新しく日本語であてがったが、それ以前はそういう言葉がなかった。おそらく論理的に説明する必要がなかったのであろう。

 それはともかく、その時にあてがった言葉も素晴らしい。論理、定理、数学、経営、法律、効率などから時計、灯台、鉄道、野球、能力、宇宙などに至るまで、これ以上はないと言えるほどドンピシャの言葉をあてがっている。それらを中国へ逆輸出したことは多くの人が知るところである。

 時代とともに言葉は変わっていく。ここ数年はびこっている「文末ので」を聞くと、身悶えてしまうのであるが、それも世の趨勢というものだろう。日本独自の美しい言葉が日常の会話で使われなくなろうとも、言葉そのものは後世に残していきたいものだ。それは先人から受け継いだ大切な文化遺産でもあるのだから。

 そういうわけで、皆さん、このコラムを熟読して日本語を堪能あれ。

https://www.umashi-bito.or.jp/column/

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」連載中。 第29話は「いいことは時間をかけないと広がらない」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(181010 第848回)

 

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