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紺碧の将

「世界を変えた書物」展

2018.09.16

 東京都美術館で開催されている院展を見たあと、上野駅へ向かっている時だった。上野の森美術館の正面壁に、「世界を変えた書物」展と大きく掲示されている。磁力に引き寄せられるように近づくと、とんでもない書物が多数展示されていることがわかった。しかも、入場無料である! 日本橋での待ち合わせまで時間がわずかしかなかったため、じっくり見ることはできなかったが、圧倒された。東京を歩いていると、こういうことがあるからたまらない。

 1Fは「知の壁」に続き「知の森」、2Fは「知の繋がり」と名づけられている。まさに、その言葉どおりの展示である。ニュートン、コペルニクス、ダーウィン、メンデル、レントゲン、パスカルなど、世界を変えた発見や発明をした偉人の功績を広く世に知らしめた書物の初版本が、所狭しと並べられている。しかも、撮影自由である。

 ショーケースに収められた書物もたくさんあり、それらをじっくり見ていたら時間のたつのも忘れてしまうだろう。2Fはその名のとおり、「世界を変えた」知のつながりを、立体的に表現している。ディスプレイとしてもじつにユニークだ。

 さて、どうしてこれほどの書物が揃ったのか、素朴な疑問はすぐに氷解した。金沢工業大学が所蔵しているのだ。そういえば、8月に登山したあと、安曇野市の美術館で東京工業大学芸術学部写大ギャラリーが所蔵する写真の展示会が開催されていた。上野ではもうすぐ東京藝大が所蔵するコレクション展が開催される。

 大学が持っている知財を一般に開放するのはとてもいいことだ。どんどん取り組んでほし。

 「世界を変えた書物」展は24日まで。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」連載中。 第28話は「夢と妄想は紙一重」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180916 第842回)

 

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