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美し人
ココロバエ

マックブック騒動

2018.08.01

 いきなりパソコンがおかしくなり、操作をしているうちにディスプレイ上のデータが全部消えてしまった。この時の、引き潮のように血が引いていく感覚……。最悪のことを考えた。自宅にあるiMacに外付けハードディスクをつないで調べたところ、40日前にすべてのデータを保存している。完全にアウトではないにしても、40日間に作業したものが消えてしまった? 創作したものだけではなく、金融機関とのやりとりなど、すべて一台のMacBook Proでこなしている。言うなれば、この小さなパソコンは私の頭脳代わりでもある。それが壊れたとなれば、ただでは済まない。

 兆候は前日にあった。仕事を終え、システム終了をしようとしても終了できない。やむなくスリープ状態にしたまま自宅に帰った。翌朝、ソフトを立ち上げようとしたら冒頭のような事態になってしまったのである。

 銀座のアップルストアへ行き、Genius Bar(ものすごく自信満々な名前)で診てもらった。結果的にこうして原稿を書いているのだから問題なく復旧したのだが、あらためてデジタルデータの危険性を再認識した。デジタルは危ういものである。

 今はなんでもかんでもペーパーレスで、『Japanist』の校正もすべてpdfデータでのやりとりだ。最後の最後、印刷会社にデータを入稿する時に初めてプリントをする。そもそも市ヶ谷のChinomaにはプリンターがない。なるべく紙をムダにしたくないという意識があり、なければないで済んでしまうのだ。

 その点、アナログは存在感がある。先日も平安時代や桃山時代あたりの書物を見る機会があったが、しっかり保存しているためか、きれいなものである。

 もし、今どこかの国にパルス攻撃をされたらどうなるのだろう。あらゆるデータが一瞬のうちに消え、社会は大混乱する。大混乱どころの騒ぎではなく、社会は崩壊するにちがいない。われわれはそういう危うい橋の上を渡っている。そんなことを考えさせられてしまった一幕であった。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。今回は「いい時も悪い時も同じ」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180801 第831回 写真はMacBook Pro)

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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