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美し人
ココロバエ

このなかになにが詰まっているんだろう?

2018.07.28

 禅僧で芥川賞作家の玄侑宗久氏と医師の土橋重隆氏の対談本『死と闘わない生き方』(ディカヴァー携書)はじつに面白い本だ。物の見方が新鮮で、驚きの連続である。

 玄侑さんのこういう話があった。

「樹齢250年の松の樹になった自分をイメージするんです。そのまま根のすみずみまで意識をはりめぐらせていくと、脇の下に両手を差し込んでグッと持ち上げらえても、びくともしません」

 血流が体のすみずみまで行き渡り、毛細血管が開いた状態になると、体重が重くなるという。しかも、重くなると体温が上がるというのだ。この本を読んだのは2度目だったが、この部分をすっかり忘れていた。

 ここで思ったのが、イメージするだけでそれほどの変化を与えてしまう巨樹の力だ。では、巨樹そのものはいったいどれだけすごい存在なんだろう、と。

 新宿御苑に行くたび、巨樹に触ってしまう。新宿門の近くの大スズカケの樹には必ずタッチすることにしているが、それ以外の巨樹に触ることも多い。なんというか、無視できないのだ。それくらい、力強いオーラで引き寄せられる。

 そして思う。この太い幹のなかには、いったいなにが詰まっているんだろう、と。科学的には解明されているが、「ほんとうは」なにが詰まっているんだろう? 想像するだけで興味が尽きない。

 そういえば、今号の『Japanist』では巨樹ばかりを描く石村雅幸氏を紹介している。巨樹のことを詳しく知りたいと思う。

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。今回は「いい時も悪い時も同じ」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180728 第830回 新宿御苑のイチョウの樹)

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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