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紺碧の将

猛暑は人間の自業自得

2018.07.20

 西日本豪雨に続く猛暑……。ここ数年、天候が激しく変動している。子供の頃は気温が40度を超えるなんて想像もできなかった。ずっとお風呂に入っているような暑さなのだ。今後も平均気温は上昇していくのだろう。

『Japanist』21号の巻頭対談に樹木医の塚本こなみさんが登場している。あしかがフラワーパークの大フジを移植させた立役者といえばわかる人も多いだろう。中田宏さんとの対談で、彼女はこう言っていた。

「ここ最近、異常気象のことが騒がれていますよね。でも、それが本当に異常気象なのか、当然の気象なのかはわかりません。もともと樹木というのは、私たち人間よりもはるかに耐える力があります。何十年、何百年、何千年と、どんな状況であっても耐えてきた樹木はたくさんいますし、実際、歴史を紐解いても植物の方が人間よりも長い年月を生き抜いています。きっと、樹木より先に人間が絶えるのではないかと私は思いますが、このままですと、それは近い将来に起こりうることではないかと思うのです。というのも、空気や水もそうですが、土壌の変化は致命的です。農薬などでどんどん大地が汚染されていますから、樹木が健全に育たない環境になってしまっています。樹木が喜び、健康でいられる環境が、私たち人間の命にとっても一番いいはずなんです。私たちがこうやって生きていられるのは、酸素や水をつくってくれる樹木のおかげなんですから」

「もしかすると、異常気象というのは地球の防御反応といいますか、自然治癒力の表れなのかもしれませんね。地球は私たちが考える以上に大きくて許容量があります。これまでも、人間がどんなに酷いことをしても地球は受け入れてくれていたと思うのですが、地球が不快に感じているのではないかと思うのです。ですから、地震が起きるはずはないと言われているような国でも起こっているというのは、地球が耐えられなくなってきている証拠ではないかと思います」

 

 異常気象の原因のひとつは、植物を伐採しすぎたことだろう。それ以外にも車の排気ガスやエアコンの室外機から出る熱風など諸々あるが、そういったものを含め、植物は浄化する能力を持っていたのに、人間は浅はかにも自分で自分の首を絞めるような行為を続けている。

 いつものように朝走っていると言うと、多くの人は驚くが、じつは新宿御苑内は大木がたくさんあり、気温はさほど高くない。私が計測したところによると、外周の内側を走るコースの約83%が木陰だった。木陰ができると周囲との気温差から気流が発生し、風となる。植物が呼吸しているため、適度な湿度も保たれる。

 あなたなら木陰と炎天下、どっちを走りたい?

 

※悩めるニンゲンたちに、名ネコ・うーにゃん先生が禅の手ほどきをする「うーにゃん先生流マインドフルネス」、連載中。今回は「人を成長させる原動力」。

https://qiwacocoro.xsrv.jp/archives/category/%E9%80%A3%E8%BC%89/zengo

(180720 第828回 写真はあまり意味がない)

 

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