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美し人
ココロバエ

三つの椅子対談

2009.02.09

 二期倶楽部などを経営する二期リゾートが発行する『三つの椅子』という季刊誌のメインの対談記事をまかされることになった。自分が主体的に書く取材記事に比べれば、対談記事をまとめるのは楽と言えば楽だが、登場する人を聞いて、これは本気ださないとダメかも、と思った。

 福原義春・資生堂名誉会長と伊藤俊治・東京藝大教授。

 福原氏は知る人ぞ知る知の巨人。資生堂を知的で洗練されたイメージの企業に成長させた牽引車である。当然のことながら深い人生哲学と驚異的な知識を併せ持っている。

 ある寒い冬の日、二期倶楽部の一室において、対談が行われた。

 ある程度ナビゲーションをまかせていただいたので、なるべく速攻で自分の陣地に引き込もうと思った。すなわち、自分の得意分野に誘導して語り合っていただくということ。自分が好きな分野、得意な分野であれば、書くときに苦労はしないし、的はずれの表現もないはず。そうは言っても、1-2で負けていて残り時間10分を切った時に有効なサッカーのフォーメーションは? とか、ユッスー・ンドゥールのリズムの特徴は? とか、イタリア車とドイツ車の設計思想の違いは? とか、ピンク・フロイドとステゴザウルスの共通点は? 原伸介とてんつくマンはどっちがエライか? などと訊いたら、ご両人とも卒倒してしまうかもしれないので細心の注意が必要である。

 ということで、おそるおそる「日本人の自然観」「企業の文化活動」などにフォーカスして対談を進めさせていただいた。結果は同季刊誌にて……と言うものの、非売品なので、入手するのは二期リゾートの顧客になるか交流を持つか以外にない。なかなか入手できないところがいいな。

 ちなみにその季刊誌、デザインを原研哉氏が担当している。糸で綴じた製本が印象的な、とても上品で知的な小冊子である。

(090209 第86回 写真は対談風景。右が福原氏、中央が伊藤氏)

 

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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