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ココロバエ
美し人

父の名を冠したお酒

2015.02.08

清 友人の三村邦久さん(『Japanist』で連載中)が主催したパーティーに参加した。

 ご実家で作られている山田錦を使って造った新酒のお披露目会である。
 場所は森日出夫さんのアマノスタジオ。
 お酒の名は「清」。亡き父の名を冠している。ちなみに、揮毫したのは以前、『fooga』でご紹介した書家の赤澤寧生氏。
 昼間から飲むお酒は格別である。「昼間から日本酒を飲んで、次の日に残らないの?」と訝る向きもあろうかと思うが、ほんとうにいい酒は翌日残らない。
 いま、こうして書いているときも前日の酒はほとんど残っていない。そういう点でも、しっかりしたいい酒であったといっていい。
 酒の好みは日々変わる。先週まで旨いと思っていたのに、今日はそう思わないということもある。日本酒ではなく、ウイスキーを欲する場合もある。また、体調や場所や雰囲気や飲む相手によっても変わる。だから、味について絶対的な評価を下すことは好まない。
鬼武みゆき中西俊博 しかし、一点だけ確信がある。体は正直だということ。悪いものを体に入れれば、なんらかの反応がある。それを見落とすか否かだ。
 たとえば、化学添加物がてんこ盛りのものを食べると、腹持ちがいい。つまり、消化されずにいつまでも体内に残っている。保存料が体内でも効いているのだろうかと悪寒が走る。
 それから、もう一点。私はテレビのグルメ番組が嫌いなのだが、なぜ、嫌いかといえば、レポーターが「おいし〜い!」「旨〜い!」を連発するからだ。
 食べた瞬間にそう感じるというのは、そうとう添加物が入っているのだなと思う。番組の構成上、はじめから予定されていたコメントを聞いてうんざりするだけだ。もちろん、そうではない食べ物もあるとは思う。しかし、ほんとうに旨いものは、時間差で効いてくるというのが私の体験上で得た結論だ。そうはいうものの、体というのは面白いもので、ときどきジャンクフードを欲する。あれは「毒をもって毒を制す」という現れなのかも。
 一年間、ほぼ毎日、酒をたしなむ。少し休肝日をもうけたいと思うのだが、石原結實先生(食べない健康法の提唱者・『Japanist』でもご紹介)から、「そんなことする必要ありません。お好きなら、毎日飲みなさい」と言われたことを思い出し、お墨付きを得た思いで飲んでいる。ちなみに、以前あれほど飲んでいたワインは、いまほとんど飲まない。特に輸入物は。酸化防止剤が翌日まで残って、仕事に影響があるからだ。
 さて、次号の「旨い純米酒を求めて」は、どの酒蔵にしようか。
(150208 第543回 写真上は「清」、下は演奏するピアニストの鬼武みゆきさんとヴァイオリニストの中西俊博さん)

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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