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30年ぶりの那須朝日岳

2007.09.02

 学生時代に朝日岳に登ったことがあるが、社会人となってからはまったく登山に縁がなかった。しかし、昨年、槍ヶ岳へ登った後、一気に登山愛好家になってしまった。ジョギングシューズとジョギングパンツで登ろうと思っていたくらい、どうしようもないビギナーだったのに、えらい変わり様である。その後、秋には日光白根山と奥鬼怒という2,500メートル級の山をたて続けに登り、山の魅力に3往復ビンタを食らわせられた。

 そして、今年も調子にのって北穂高岳を目指したが、台風に邪魔をされたことはすでに書いた通りである。その鬱憤を晴らさんと、3,000メートル級の山へ再チャレンジするのが本当の山オトコなのだろうが、残念ながら私はそういう執念はもちあわせていない。トレッキング気分で登れる山が近くにないものか、と探したあげく、学生時代に登ったことのある朝日岳を思い出したのである。

 標高1,896メートル。北アルプス連峰と比べれば、巨NEWとペチャPIEくらいの差はある。しかし、朝日岳はクサリ場などもあり、ナメてかかると足を踏みはずしそうな難所がある。

 学生時代に登ったときはもう少しきつかったような記憶があるのだが、ほとんど苦もなく登頂できた。これも槍ヶ岳のおかげだ。相対性理論というか、苦しさは絶対値ではないことがあらためてわかった。フルマラソンを走った後は、そのへんにゴロゴロしている市民10キロマラソンなど、屁のカッパに思えるのと同じ。大変なことは先にやってしまえ、という金言通りである(そんな金言あったかな)。

 それはそうと、頂上から富士山の姿が見えた。北関東は、好条件が揃えば富士山が見えるという微妙な立地のためか、富士山熱愛者が多いようだ。たしかに、日々あたりまえのように富士山を眺めている人から比べれば、ありがたみは増すだろう。

 ところで、登山グセがついてしまったと書いたが、富士山に登りたいという気はおきない。登りたいと思わせる要素に欠けている。やっぱり、眺めて満足する山なのだ。

(070902 第7回 写真は朝日岳 )

 

 

 

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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