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紺碧の将

日常の休符

2024.01.27

 いつ頃からか覚えていないが、休日という概念がすっかりなくなった。普通のサラリーマンであれば、土日が休みでそれ以外は仕事という意識なのだろうが、私にはみじんもない。年末年始さえ休みという感覚がない。昨年の年末と今年の正月は、もうすぐ刊行される本の最終校正とチェックで家族全員原稿と睨み合っていた(家内制手工業なもので……)。

 しかし、そのかわりといってはなんだが、一日のなかで気軽に休息をとる。これは一般の人にはない自由さである。疲れたと思えば、ゴロンと横になるし、血流が滞っていると感じればすぐさま簡単な運動をする。ウォーキングをすることもしばしば。

 それらと併せ、日常の特別な休符といえるのが、レコードを鳴らす音楽喫茶で無心に音楽を聴くこと。もちろん、会話は禁止。他人のおしゃべりが耳に入らないのはとてもいい。お気に入りは、

・ヴィオロン(阿佐ヶ谷・クラシック)

・ドナート(御茶ノ水・ジャズ)

・いーぐる(四谷・ジャズ)

 ほんとうは渋谷道玄坂にあるクラシック喫茶「ライオン」にも行きたいのだが、ここは全席喫煙可。ちょっと……ね。

 特に贔屓にしているのは「ヴィオロン」。阿佐ヶ谷駅から歩いて5分くらい。コーヒーを注文すると、ブランデーを数滴垂らしてくれる。たった500円で聴き放題。時間制限など無粋なことは言わない。

 プチプチというレコードの傷の音がまた妙に心地良い。ここでじっくり聴いた演奏を頭に入れ、自宅に戻って持っているCDと聴き比べる。これがまたいい。まさにPERFECT DAYSである。

(240127 第1208回 写真はヴィオロンの店内)

 

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