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ココロバエ
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生きる意味、再認識

2012.02.18

 生きるってなんだろう、死ぬってなんだろう?

 今回ほどそのことを考えたことはない。今まで、そういう問いをしてきたつもりだった。しかし、頭で考えるのとハートで感じるのとでは天と地ほどの開きがある。そういうことをまざまざと思い知らされた。

 大竹はわずか28年の生涯だった。私はすでに52年も生きている。そして、「もっと生きろ」と何物かに言われている。「やがておまえも死ぬのだが、それまでにやるべきことをやれ」と。

 やるべきこととはなんだろう? 自分らしさを発揮しながら世の中の役にたつようなことをやれ、ということだと思っている。「自分らしさ」というのが重要だ。どんなにいいことをしても自分らしくなかったら、あまり意味はないのではないかと思う。

 では、自分らしくとはどういうことだろう? それが、以前、なんの脈絡もなく直感的につけた「多樂」というコンセプトそのものなのかもしれない。

 え? 多樂のコンセプトとはなんだ?

 やだなもう。上に書いてあるじゃないか。

 

 その上で、「この社会にとっていい人、いいもの、いい動き」を自分なりの基準に従って選び、自分なりの表現を用いて多くの人たちに伝えること。それが「これからやるべきこと」だと信じている。つまり、表現者であり、媒介でもある。あるときは霊媒師になってもいい(笑:霊感のない私には無理だと思うが)。

 思えば、それを実行するために今までの仕事があったのではないかと思う。文章表現、デザイン表現、そして長年培った良質の人的ネットワーク。

 少し思い起こすだけで、じつにさまざまな人たちに出会った。大半は取材を通して、その人の人生と正面からとことん向き合ったがために生まれた信頼関係をともなっている。これはとてつもない財産だと思っている。そのほとんどが感謝の人間関係になっているから、妙ちくりんな計算や打算は入り込む余地がない。

 とはいうものの、ものごとは持続できなければ成就しない。持続させるためには、持続できる経済基盤がなければいけない。それをキープしていく唯一の手段も今までに培った仕事のノウハウにほかならない。

 仕事というのは、じつにありがたいものだ。

(120218 第319回 写真は南アルプスの北岳頂上。高いところからはさまざまなものが見える)

 

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Profile

髙久多美男

髙久多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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