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神の子はみな踊る

2011.09.25

 人間が踊るのは、本能によるものだろう。どの民族にもそれぞれ固有の踊りがある。

私がもっとも好きな踊りは、バリ島のレゴンダンスとスペインのフラメンコである。おわら風の盆もしめやかでいいとは聞いているが、いかんせんまだ本物を見たことがない。そんなことで『Japanist』の編集長が務まるか! とお叱りの声が聞こえてきそうだが、見たことがないものをどうこう言うことはできない。

 レゴンダンスは、指先の動きと瞳の動きがじつに妖艶で、ゾクゾクする。何時間でも見ていたいと思う。バリ島では素質のある子は幼少の頃から猛訓練し、踊りの上手い子は早10代前半で舞台に立つ。

 例えば、こんな感じである。↓(ちょっと映像が悪いけど)

 

 一方、フラメンコは説明の必要はないだろう。情熱的な動きと緩急のついたリズムは、もはや動物的ですらある。以前、バルセロナのタブラオ(フラメンコの小屋)の最前列に座ったことがあるのだが、踊り子たちの汗が飛び散ってきて、圧倒された。予断だが、そのとき一人の東洋人女性がいて、パフォーマンスが終わった後、よくよく話を聞けば、日本人、しかも宇都宮出身だった。その後、ローカルな話がバルセロナのタブラオに炸裂したことは言うまでもない。

 フラメンコといえば、スペイン国立バレエ団の公演は特に贔屓である。スペインが国の威信を懸けて世界中に送り込む舞踊団だけあって、パフォーマンスもアイデアもハンパじゃない。100人近い人間が一糸乱れず壮大な踊りを演じる様は、ツバゴックンものである。最近、日本に来ないけど、どうしたのだろう。私に見つからないように、こっそり来日していたりして。

 3番目に好きな踊りをあげろ、と言われれば、ブラジルのサンバかな(右上写真)。

 なんといっても享楽的このうえない。写真を見てもわかるが、ほとんど裸同然である。私のように恥ずかしがり屋さんはモジモジしてしまって正視に耐えない(と言いながら、しっかり目に焼き付いているし写真も撮っている)。現地のブラジル人に「リオのカーニバル」の話を聞いたが、サンバの女王が決まると、その女性をはじめ、多くの男女が委細面談なしに一夜をともにしてしまうという。よって、それから10ヶ月後、父親のいない子がたくさん生まれることにある。お国柄とはいえ、なんとも……。石垣島がユルユルと書いたが、ブラジルは石垣の比ではない。

 ま、日本人男性はブラジル女性のダイナマイトボディにかかったら、ひとたまりもないだろうが……。

(110925 第283回 写真はリオ・デ・ジャネイロで見たサンバ)

 

 

 

 

Profile

高久多美男

高久 多美男

(撮影:森 日出夫)

●1959年生まれ

●1987年、広告の企画・制作を営む株式会社コンパス・ポイントを設立

●2009年、『Japanist』を編集・発行するジャパニスト株式会社を設立(2019年1月、刊行終了)

●「遊び、学び、仕事は皆同じ」がモットー。すべからく本質を求める

■本は永遠の師匠

19世紀フランス文学から20世紀アメリカ文学、さらには現代日本文学。歴史(特に日本近代史)、あらゆる生活・芸術分野から政治・経済の分野まで、本には強いな愛着を示す

■No Music, No Life

あらゆるクラシック音楽と1950年代以降のジャズ、R&B、60年代以降のロック、ワールドミュージックなど、とにかく雑食

■生涯、美を求めたい

桃山から江戸にかけての日本美術、岡倉天心一派以降の近代絵画を特に好む。ヨーロッパの近代絵画など、こちらも雑食

■敬愛する歴史上の人物

尊敬する人物は大久保利通。ほかに幕末から明治にかけて活躍した男たち。戦国武将では武田信玄、戦後の政治家では岸信介

■思索の遊び

禅、儒学、老荘思想、マキャヴェリズムを組み合わせながら、独自の思想を構築中

■いやなもの

共産主義や日教組などの極端な左翼思想(極端な右翼も嫌い)、地球市民幻想、新興宗教

■その他

日常的に走る他、毎年夏、山に登る。体型はずっと変わらず。便利なことよりも美しさに価値を見いだす

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