海の向こうのイケてる言葉
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紺碧の将

One today is worth two tomorrow.

ベンジャミン・フランクリン

  ――今日という日は、明日という日の2日分の値打ちがある。

 初めてベンジャミン・フランクリンのこの言葉を聞いたとき、ちょっとしたショックを覚えた。ちょうどそのとき、目の前にいやなことがぶら下がっていたのだが、どうにも気がすすまず、明日やればいいやと思った矢先だったからだ。

 今日という一日を、今この一瞬と置き換えてもいいだろう。今、今日がどれほど価値があるのか、きちんと理解していなかった自分のアホさ加減をつくづく思い知らされた。

 そうだ、今日は明日の2倍の価値がある、心底からそう思えたときから、少しずつ毎日の質が変わった。まずは体が勝手に動くリズムをつくろうと思い、徐々に生活のルーティンを図った。そして、難しい仕事は午前中にやることにした。朝のフレッシュなうちの方が馬力がある。

 起業したころ、とことん細部までチェックしたつもりでも、なんらかのミスが発生し、トラブル処理に追われた。そのときも、「トラブルを歓迎しろ」と自分を鼓舞した。人間の脳はそうとうおバカなようで、自分が仕掛けた〝思い込みの罠〟にまんまとひっかかる。

 以来、私はすこぶる心地よい時間を過ごしている。自慢に聞こえてしまうと心外なのだが、ひとつの言葉で生き方が変わるということを言いたくて、あえて書いた。

(第49回 210425)

 

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