Stay hungry. Stay foolish.
スティーブ・ジョブズ
自分がつくった会社から追放され、カムバックした後、世界に向けて大々的に展開した「Think Different」キャンペーンが忘れられない。
当時、アップル社は業績が低迷していた。そういう時期に、こういうタイプの広告キャンペーンを放つ勇気に魅了された。この趣旨は、世界を変革した偉人たちを称えながら「人と違う考え方をしよう」と訴えかけたもの。
そんな異端児・反逆児の心底には、このような考え方があった。
ハングリーであれ。愚か者であれ。
BeではなくStayを使っているところがいい。「〜になる」のではなく、「生まれてからずっと持っている愚直さを失うな」というニュアンスがある。
人間だれしもfoolishでinnocentな部分を持っている。しかし、社会の枠に合わせようとして、それらを失っていく。そして自分らしさをなくしていく。
foolishでinnocentな面を保ちつつ、社会のなかで生きていくにはかなりのエネルギーと勇気を要する。とりわけ異端を許容する器が小さい日本社会では……。
いつもなにかに飢え、愚直な生き方を貫くことができたら、どれほど歓びに満ちた人生になることか。
(第146回 260312)
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